[著] 門倉貴史(かどくら・たかし)
エコノミスト。1971年神奈川県横須賀市生まれ。95年慶應義塾大学経済学部卒業。(株)浜銀総合研究所入社後、日本経済研究センター、シンガポールの東南アジア経済研究所を経て、02年(株)第一生命経済研究所経済調査部主任エコノミストに就任。05年、BRICs経済研究所を設立、現在は同研究所代表を務める。
専門は、日本経済、アジア経済、BRICs経済、地下経済と多岐にわたる。ポストBRICsの有力新興国グループ「VISTA」や「MEDUSA」の命名者でもある。09年、台湾での国際シンポジウムに招かれ、ノーベル経済学賞受賞者ポール・クルーグマン氏とともに講演を行う。09年度同志社大学大学院非常勤講師。ラジオNIKKEI「マーケットトレンド」木曜日レギュラーコメンテーター。
主な著書に『ワーキングプア』(宝島社新書)、『セックス格差社会』(宝島SUGOI文庫)、『貧困ビジネス』(幻冬舎新書)、『「夜のオンナ」の経済白書――世界同時不況と「夜のビジネス」』(角川oneテーマ21)、『世界を席巻するインドのDNA――インドが進化する5つの理由』(角川SSC新書)など多数。
目次はこちら(クリックで開きます)
はじめに 「人妻」と「主婦」の違いとは?
第1章 人妻の消費力・投資力
中高年人妻の消費マーケットが有望といえるこれだけの理由
家庭の財布を握っているのは人妻
団塊世代の人妻の消費取り込みに成功した「韓流」
20代から30代の人妻の間で密かに話題の「ラテンドラマ」
綾小路きみまろが大ブレークした理由とは?
人妻の消費力を取り込んで業績が回復した業界とは?
人妻をターゲットにして大ヒットにつながった「ゴヤール」と「ナノケア」
人妻効果で大盛況の「大人のバレエ教室」
バレエの次は「バレトン」がブームの兆し
人妻客の取り込みを目指すパチンコ業界
人妻の間で隠れブームとなる「ふんどし」
侮ってはいけない人妻の「口コミ」効果
FXにハマる人妻たち
FXで1億円の脱税をする人妻も出現
人妻に人気の「純金積み立て」
第2章 節約に走る人妻たちの功罪
深刻な不況になると必ず訪れる人妻の節約ブーム
人妻の書いた「節約本」が人気に
節約ブームによって値上げを招くものとは?
家庭の売電ビジネスの損得勘定
人妻の間で人気の「フードニング」
野草を調理して食べる人妻が急増
なぜ、若い世代の人妻が節約志向を強めるのか?
人妻が節約のワナから抜け出す方法
日本の節約とドイツの節約の違い
第3章 人妻の労働力
日本経済の浮沈を左右する人妻の労働力
人妻の社会進出は遅れ気味
全国で616万人に達する人妻パートタイマー
夜間ビジネスの拡大に伴い増加する人妻の夜間パート
望まれるパートタイマーの処遇改善
世界不況後に人妻派遣のセクハラ被害が急増!
「内職」は割に合わない?
増加傾向にある「人妻セドラー」
起業する人妻たち
不景気になるとキャリアウーマンの人妻が産休を取る!?
人妻が働きに出ることで恩恵を受ける外食産業
日本の専業主婦は年間300万円分の仕事をしている
第4章 人妻と「不倫」のエコノミクス
不倫に対する抵抗感が薄れる日本の若い人妻
増え続ける「金妻」女性
不況になると不倫が増加する?
高くつく不倫の代償
人妻が不倫に走る生物学的理由とは?
専業主婦は出会い系サイトで不倫相手を見つける
不倫ビジネス(1)占い相談
不倫ビジネス(2)ひなびた温泉街の復活
不倫ビジネス(3)不倫や浮気をカムフラージュする商売
不倫ビジネス(4)トラブル続出の別れさせ屋
不倫ビジネス(5)相手が不倫するかどうかを調査するブラックメール代行業
不倫ビジネス(6)人妻の不倫で恩恵を受ける美容整形業界
第5章 性風俗と人妻のエコノミクス
急増する人妻風俗嬢
人妻が性風俗店で働く理由とは?
格差拡大と人妻性風俗の関係
性を売ることに抵抗感がない「エンコー」経験世代の人妻
増加するシングルマザーの売春
人妻専門の性風俗店に男性客が集まる理由
マザコン男性の増加が人妻・熟女ブームに火をつけた
拡大する人妻・熟女のヌード写真集市場
出会い系サイトのサクラに注意
性風俗店で働く人妻たちを側面支援する「アリバイ会社」
若い風俗嬢の間で広がる「人妻風俗嬢・脅威論」
おわりに 人妻の台頭は「脅威」? それとも「機会」?