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ウォール・ストリート・ジャーナル陥落の内幕

ウォール・ストリート・ジャーナル陥落の内幕
なぜ世界屈指の高級紙はメディア王マードックに身売りしたのか

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なぜ世界屈指の高級紙はメディア王マードックに身売りしたのか
元社員が暴く! 名門新聞社の内紛と「招かざる救い主」
「良質なジャーナリズム」はもはや死語なのか?

良質なジャーナリズムは必ずしも利益につながらない。その意味で、「新聞はピュリツァー賞を受賞するような記事ではなく、読者が読みたいと思うような記事を載せてこそ生き残れる」と断じたマードックは正しい。その言葉通り、マードック傘下に入った2007年以降、WSJの同賞受賞は2011年の「社説」にとどまる。アメリカ最大の経済紙でありながら、「百年に一度」と言われた経済危機が起きた2008年にも受賞を逃した。(本書「解説」より)

四六 判( 440 頁)
ISBN: 9784833419581

2011年05月19日発売 / 2,200円(税込)

[著] サラ・エリソン(Sarah Ellison)

ニューズウィーク パリ支局の記者を経て、ウォール・ストリート・ジャーナルの記者として10年間、パリ、ロンドン、ニューヨークで取材活動を行う。メディア業界をカバーした記事で、2007年にニューヨーク・ニュースウーマンクラブから、2008年にニューヨーク・プレスクラブより受賞。マードックのダウ・ジョーンズ買収劇をレポートした内容をもとに、本書を出版した。その後、同社の記者会見から出入り禁止になる。現在も、バニティ・フェアに寄稿するなど、精力的に取材・執筆活動を続けている。ニューヨーク、ブルックリン在住。

[訳] 土方奈美(ひじかた・なみ)

日本経済新聞社を経て、2008年にフリーに。米国後任会計士資格(CPA)保有。経済・金融分野を中心に翻訳を手掛ける。訳書に『グリーン・ニューディール』(ヴァン・ジョーンズ著、東洋経済新報社)、『グーグル秘録』(ケン・オーレッタ著、文藝春秋)などがある。

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目次

 登場人物

 プロローグ

第1章 密談

第2章 いとこたち

第3章 ほころび

第4章 編集局

第5章 ビリー

第6章 追跡

第7章 手紙

第8章 待機

第9章 極秘

第10章 「ノー」ではない

第11章 代替案を探す

第12章 顔合わせ

第13章 編集の独立性

第14章 決断

第15章 初日

第16章 マードック降臨

第17章 空白期間

第18章 支局長会議

第19章 尻ぬぐい

第20章 辞任

第21章 トムソンのジャーナル

第22章 仲間のだれか

第23章 緊急事態

エピローグ

謝辞

訳者あとがき

解説