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As One

As One
目標に向かって1つになる

SOLDOUT

成功しているチームは、すべて「As One」だった!

5つの文字で、単なる人の集合を一致団結したチームへと変える。
2つの単語で、一人ひとりの行動を大きな力へと変える。
1つの思考で、最大の組織力を実現する。

(──エピローグより)

A5 判( 402 頁)
ISBN: 9784833419819

2011年10月17日発売 / 3,850円(税込)

[著] ジェームス・クィグリー James H. Quigley

デロイト トウシュ トーマツ
デロイトUSのCEOを経て、デロイト トウシュ トーマツ リミテッドの前CEO。デロイトにおける36年のキャリアの中で、数多くの多国籍企業へ助言を行う。社外においても多くの公共団体等の役員・委員を務め、ダボスの世界経済フォーラムにも定期的に招待され、グローバルビジネスの動向について講演を行う。

[著] メルダッド・バグハイ Mehrdad Baghai

アルケミー・グロース・パートナーズ
マネージング・ディレクター
これまで20年以上にわたって大規模組織のリーダーの戦略アドバイザーを務める。世界的な認証システムの企業エミューテクノロジー社会長。米国アスペン研究所ヘンリークラウンフェロー。著作には、国際的なベストセラー『成長の錬金術』(The Alchemy of Growth)、『マッキンゼー式最強の成長戦略』(The Granularity of Growth)がある。
[著] 近藤 聡 Akira Kondo

デロイト トーマツ コンサルティング株式会社
代表取締役社長 パートナー
自動車を中心とした製造業を中心に、企業戦略、オペレーション改革、海外展開戦略の策定・実行支援等、クロスボーダーを含むプロジェクトを数多く手掛けている。2010年に代表取締役社長に就任。

[著] 木村伸幸 Nobuyuki Kimura

デロイト トーマツ コンサルティング株式会社
マネジャー
ロンドン大学経済大学院(LSE)修了。IT系コンサルティングファームを経て現職。日系、外資系問わずグローバルに事業を展開するクライアントに対し、主に戦略・業務系コンサルティングを手掛ける。日本からAs Oneフラッグシッププロジェクトに参加し、As Oneの診断ツール開発・運用の責任者として多国籍チームを率いるとともに、アジア各国のプロジェクトチームの支援を行っている。

[監訳] 三輪耕司 Koji Miwa

デロイト トーマツ コンサルティング株式会社
パートナー
外資系ITベンダー、戦略ファーム等を経て現職。15年以上にわたり戦略・業務系コンサルティングに従事。製造、ハイテク、消費財、製薬業界を中心に、日系、外資を問わず成長戦略策定・実行支援、営業戦略策定・実行支援、営業プロセス改革支援、間接業務オペレーション改革支援等、顧客企業のトップライン、ボトムラインの双方にインパクトを与えるプロジェクトを数多く手掛ける。

[監訳] 浜田健二 Kenji Hamada

デロイト トーマツ コンサルティング株式会社
パートナー(組織・人事コンサルティング部門 責任者)
15年以上にわたり一貫して、組織・人事関連のコンサルティング業務に従事。日本企業のグローバル経営や組織変革、要員管理等の強化・推進のサポートに注力している。主な著書に、『戦略的コンピテンシーマネジメント』(共著・生産性出版)、『組織バリューマネジメント入門』(共著・生産性出版)等がある。

[翻訳] デロイト トーマツ コンサルティング

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目次

Intoroduction

「一致団結する(As One)」ということ

Creating As One  一致団結して生み出すこと
Pioneering As One  一致団結して開発すること
Smarter As One  一致団結して秀でること
Transforming As One  一致団結して変身すること
Working As One  一致団結して働くこと
Innovating As One  一致団結して革新すること
Operating As One  一致団結して運営すること
Managing As One  一致団結して経営すること

リーダーシップには3つの要素が求められる
共通言語がなければ「一致団結」は語れない
実用的なリーダーシップ・モデルの確立に向けて
As Oneフラッグシッププロジェクトにおける科学的アプローチ
行動様式モデルと8つのアーキタイプ

オーナーとテナント/コミュニティーリーダーとボランティア/
指揮者とオーケストラ/プロデューサーとクリエイティブチーム/
司令官と部隊/建築家と職人/キャプテンとスポーツチーム/議員と市民

組織を語るための行動様式モデル
本書の活用方法
一致団結した未来に向けて

Chapter 1
Landload & Tenants オーナーとテナント

フランク・レーヴィ

── ウェストフィールド現象

アップル社のApp Store

── iPhoneへの情熱を利益に変える

オーナーとテナントの6つの特徴

(1)オーナーは資源を支配する力を持つ。──ウォルター・ルーサー(UAW)
(2)オーナーは全体の方向性と戦略を明確に示す。──ビル・ゲイツ
(3)オーナーはルールを明確に定義し、テナントに強制する。──ニューヨーク証券取引所(NYSE)
(4)テナントたちは、生き残りをかけて競争する。──リー&フォン
(5)オーナーは前例を設定する力と問題解決力を有する。──アマゾン
(6)テナントの数が増加すると同時に、オーナーの力も増加する。──キース・ルパート・マードック

オーナーとテナント型アーキタイプの適合性

リーダーとして秀でるためのチェックリスト

Chapter 2
Community Organizer & Volunteers
 コミュニティーリーダーとボランティア

ガンディー

── 非暴力主義による国民の結束

Linux

── 変革を支える開かれた力

コミュニティーリーダーとボランティアの6つの特徴

(1)ボランティアは、それぞれ独立した意思決定者である。──ビザ
(2)ボランティアは、自分たちの意見を表明する機会をつねに求めている。──モバイルマンデー(MoMo)
(3)ボランティアは、物事への参加をケースバイケースで決めている。──2009年度の国連気候変動会議
(4)感情に訴える物語は、ボランティアのモチベーションを上げる。──Love 146
(5)ボランティアは平等に扱われ、皆同等の権利を持つ。──スターアライアンス
(6)コミュニティーリーダーの力は、ボランティアの人数によって増大する。──デンマーク国王クリスチャン10世

コミュニティーリーダーとボランティア型アーキタイプの適合性

リーダーとして秀でるためのチェックリスト

Chapter 3
Conductor & Orchestra 指揮者とオーケストラ

ヘルベルト・フォン・カラヤン

── 完璧の追及

メドコ社

── 「賢い」医療

指揮者とオーケストラの6つの特徴

(1)オーケストラには、明確な役割分担が必要である。──フェデックス・グランド
(2)オーケストラのメンバーは、詳細で明文化された手順を与えられ、高い精度で実行することを求められる。──指揮者とオーケストラ
(3)効率的なオーケストラは標準化を進め、メンバーの均一性を保つ。──トヨタ
(4)オーケストラの正確な演奏を担保するのは、トレーニングの積み重ねと適切な意識づけである。──トヨタ
(5)メンバーにとってオーケストラは、自己実現の場である。──ベネズエラ国立青少年オーケストラネットワーク(エル・システマ)
(6)規律の遵守とインセンティブは密接に関係している。──ライアンエア

指揮者とオーケストラ型アーキタイプの適合性

リーダーとして秀でるためのチェックリスト

Chapter 4
Producer & Creative Team
 プロデューサーとクリエイティブチーム

ジェリー・ブラッカイマー

── Mr.ハリウッドのプロデュース術

シルク・ドゥ・ソレイユ

── 魔法のサーカス

プロデューサーとクリエイティブチームの6つの特徴

(1)プロデューサーは優秀な人材を集め、創造的な環境を作る。──ジョン・ラセター
(2)メンバーは、個人として優れていることに加えて、互いを補完し合えることが求められる。──メイヨー・クリニック
(3)クリエイティブチームには、アイディアを表現するために完全な自由が与えられる。──ジョージ・ルーカス
(4)クリエイティブチームの成功は、本来の目的の達成のみならず、どれだけのイノベーションを創出できたかによって測られる。──ピクサー
(5)チームとして創造力の限界を超えるために、メンバーには反対意見を述べることが求められる。──ブリッジウォーター・アソシエイツ
(6)濃密なコミュニケーションが、創造的な成果を生み出す。──IDEO

プロデューサーとクリエイティブチーム型アーキタイプの適合性

リーダーとして秀でるためのチェックリスト

Chapter 5
General & Soldiers 司令官と部隊

オマール・ブラッドレー

── 名将の練兵術

マリオット

── 受け継がれる希望

司令官と部隊の6つの特徴

(1)司令官は、部隊への明確かつ詳細な指示を通じて戦略を実行する。──バンブーネットワーク
(2)個人の役割や作業手順・作業内容は明確に定義され、正確に実践される。──スターバックス
(3)階層と肩書きによって、組織は成立する。──アムウェイ
(4)キャリアパスは明確である:部隊の功績は定期的な昇進によって称えられ、認められる。──セメックス
(5)トレーニングは非常に専門的である:兵士は専門的なスキルを学び、組織風土になじむ。──イエズス会
(6)制服や行事を通じて、帰属意識と共通の目的意識を高める。──モルモン教会

司令官と部隊型アーキタイプの適合性

リーダーとして秀でるためのチェックリスト

Chapter 6
Architect & Builders 建築家と職人

ヨーン・ウツソンのオペラハウス

── 不可能への挑戦

タタ・ナノ

── インド人の国民車を作る

建築家と職人の6つの特徴

(1)建築家は時に、実現不可能に思える夢を目指す空想家である。──ベタープレイス
(2)職人には、高度な専門性のみならず協調性も求められる。──オーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)
(3)革新的な手法を用いなければ、建築家の夢は実現できない。──キャピタル・ワン
(4)職人は「制約の中での自由」を与えられる:彼らは問題を創造的に解決することを求められる一方で、定められた目標を尊重しなければならない。──GEのダーハム工場
(5)成功とは、明確に計画された任務を期限内に達成することである。──テスコ
(6)職人、サプライヤーやその他の関係者は相互依存的な絆で結ばれ、その活動は密接に同期している。──ウルリック・ネイサー、マックス・H.ベイザーマン&ドリー・チュー

建築家と職人型アーキタイプの適合性

リーダーとして秀でるためのチェックリスト

Chapter 7
Captain & Sports Team キャプテンとスポーツチーム

フランソワ・ピナール

── 新生南アフリカ共和国のために

ダバワラ

── たとえ嵐がやってきても

キャプテンとスポーツチームの6つの特徴

(1)チームメンバーは厳しい選抜を勝ち抜き、強い仲間意識を持つ。──デルタフォース
(2)新人は、得意な分野を追求するためにチームに参加する。──CHEP
(3)組織階層は最小限で、公式なリーダーを置かないこともある。──ボーグ、グレート・マイグレーション
(4)タスクとプロセスは明確に決められており、繰り返し実践することで習得される。──ブラックキャブ
(5)チームのコミュニケーションは、頻繁かつ密接に、リアルタイムで行われる。──レッドフラッグ
(6)戦略は、環境に対応する形で徐々に形作られる。──ポール・「レッド」・アデア(消防士)

キャプテンとスポーツチーム型アーキタイプの適合性

リーダーとして秀でるためのチェックリスト

Chapter 8
Senator & Citizens 議員と市民

マルクス・トゥリウス・キケロ

── 自由国家の父

W.L.ゴア&アソシエイツ社

── 型にはまらないプラスチックメーカー

議員と市民の6つの特徴

(1)市民を統率するのは、価値観と行動原理を記した「憲章」である。──セムコ
(2)市民はグループへの参加を主体的に決定し、グループの価値観に従う。──ハーレーダビッドソン
(3)個人の自主性はすべての市民の根本的な権利である。──モンドラゴン
(4)積極的な参加はすべての市民の義務である。──ジャック・スタック
(5)市民のグループを運営するには、組織に柔軟性と適応力がなければならない。──京セラ
(6)市民グループは物理的にまとまるだけではなく、テクノロジーを利用してバーチャルにまとまることもありえる。──ペイシェンツライクミー

議員と市民型アーキタイプの適合性

リーダーとして秀でるためのチェックリスト


Conclusion
As Oneの実践に向けて

Part 1 診断 ── 課題と改善機会の分析
Part 2 施策 ── ピンポイントかつ効果的な施策の立案
Part 3 導入 ── As One施策の体系的な導入


Epilogue
デロイトにおける事例

Index