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なぜ、20代女子社員は超ヒット商品を生み出せたか

なぜ、20代女子社員は超ヒット商品を生み出せたか
「キリンフリー」大成功に学ぶ仕事術

現代は顧客が何を求めているのか、見えにくい時代だといわれます。顧客に聞いてもわかりません。そんな時代にあって、新しい商品のカテゴリーを生み出すにはどうすればいいのか、キリンフリーの開発物語はそのプロセスが非常によくわかるのです。(本文より)

A5 判( 192 頁)
ISBN: 9784833419925

2011年12月22日発売 / 1,430円(税込)

[著]勝見 明(かつみ・あきら)

ジャーナリスト。1952年、神奈川県逗子市生まれ。東京大学教養学部中退。 主にビジネス分野で「成果を出させる仕事の仕方」「チーム力を引き出すリーダーシップ」「人がマネできないアイデアを生む発想法」などを中心に執筆・講演活動を続ける。主な著書に『ソニーの遺伝子』、『鈴木敏文の「本当のようなウソを見抜く」』、『鈴木敏文の「話下手でも成功できる」』、『「相棒」杉下右京に学ぶ「謎解きの発想術」』、『石ころをダイヤに変える「キュレーション」の力』、『イノベーションの本質』(野中郁次郎・一橋大学名誉教授と共著)、『イノベーションの作法』(同)、『イノベーションの知恵』(同)など。

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目次

イントロダクション

・マスコミでもっとも注目された20代女子社員

・大ヒット商品はこうすれば生み出せる

・若手社員もヒーロー、ヒロインへと成長できる

・活きた等身大のビジネスストーリーから学ぶ

エピソードI「旅立ちのステージ」

第1話 ユニリーバから新天地を求めてキリンビールへ

・ホワット・イズ・ユア・ビッグピクチャー?

・「第二新卒」だって捨てたもんじゃない!

第2話 開発した商品が「終売」になり大ショック

・「氷結の母」から教えられた「想い」の大切さ

・転職後の第一歩は失敗から始まった

・「目利き」の役割ってなんだ?

第3話 25歳の女子社員が 「完全ノンアルコールビール」の主担当になった

・「ゲストがビールを飲まなくなり売り上げ的に厳しい」の声

・25歳女子社員は自分で自分を売り込んだ

・井戸モデル発想で「なんかいけそう」と直観

・30歳までに「これぞ」といえる実績を残す

第4話 リーダーと二人で「壁打ち」を始める

・「壁打ち」は考えを整理するのに最適な方法

・「こたつミーティング」で本音をぶつけ合う

・「アイデアのタネ」を思考平面にパラパラ落とす

第5話 見つけ出した「お酒と人の関係を変える」というビジョン

・この商品が出たら世の中はどんなふうに変わるか?

・「紙に書く」ことを大切にする

・問われたのは「ことばの力」

・「ことばの力」は論理力を超える

第6話 クリエイターと出あい、「旅の同伴者」を得る

・コピーライター・オカキンさんはよき「火知り」だった

・オカキンさんが生んだ珠玉のコンセプト――「クルマと生きる人類へ」

・グループインタビューで飛び出した「プリウスみたいな商品だ」

【解説編】 エピソードI「旅立ちのステージ」から何を学べるか

ポイント(1)「目に見えない想い」を「目に見えることば」に変える

ポイント(2) 成功をつかむ「SECIモデル」を学ぶ

ポイント(3)「もしドラ」の女子高生マネージャーとの決定的な違い

ポイント(4)「壁打ち=対話」の大切さに気づこう

エピソードII「試練のステージ」

第7話 中味チームも苦闘が始まる

・発酵させずにビールの味と香りをつくる

・「ビールの素人」はこうして中味チームの心をつかんだ

・社内影響力はどうすれば身につくのか?

第8話 自信作の基本コンセプトが経営会議でダメ出しされる

・二人目の「旅の同伴者」登場

・経営戦略会議で表面化したビール会社の“タブー”

・トップとボトムは根底では同じ方向を向いていた

・部長が演じた“ミドルアップダウン”

第9話 ダメ出しの連続にプロジェクトは迷走を続けた

・チームのモチベーションをどう維持するか

・「なかった!」のコピーも「なかった」ことになった

・低かったキリンフリーの社内優先順位

【解説編】エピソードII「試練のステージ」から何を学べるか

ポイント(5)ことばには「未来をつくる力」がある

エピソードIII「帰還のステージ」

第10話 ついに見つけた「0.00」のコピー

・ゼロを事件化する

・猪突猛進型リーダーとの出あい

・ゼロが三つで“ダンゴ3兄弟"みたいでいいぞ!

・ミドルが演じた“トリックスター”

・なんでなん。なんでクルマを連想させたらあかんのや

第11話 「キリンのプリウス」ということばが社長を動かした

・頑張ったんだから、おまえも一緒に社長室に行って説明しろ

・社内の動きを変えた社長の意思表明

第12話 前代未聞! ビール会社が「海ほたるでの商品発表会」

・みのもんたが「朝ズバッ!」で朝からキリンフリーを飲んだ

・いかに商品を「情報化」させるかが成否をわける

・ついに、「波が、キター!」

最終話 顧客と「握手できる商品」は「新しい市場」を開拓できる

・“敵陣”に入り込んでいったキリンの聖獣マーク

・警察の飲酒運転根絶イベントでキリンフリーを配布!

・次々生まれた「自己編集」による想定外の飲まれ方

・「押す」ばかりでなく「引く」ことの大切さを学ぶ

【解説編】 すべてのステージから何を学べるか

ポイント(6) 自分の暗黙知を掘り起こす

ポイント(7)「モノづくり」ではなく、「コトづくり」を考える

ポイント(8)「価値を売る」から「価値を共創する」へ

あとがきにかえて