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Repeatability

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再現可能な不朽のビジネスモデル

10年間不断で“安定的高成長”を続けている企業の勝ちパターン

「どこで戦うかより、どう勝つか。」

日本企業の経営トップに対して、本当にいま提示すべき現状打開のアプローチとは何か。ナイキ、イケア、アップル、レゴ、しまむら、YKK、アシックス……など、数十件の企業のケーススタディを基にした、実践的で具体的なビジネスモデル。

四六 判( 384 頁)
ISBN: 9784833420266

2012年11月30日発売 / 2,420円(税込)

――著者について
クリス・ズック(Chris Zook)
ベイン・アンド・カンパニーのパートナーであり、グローバル戦略プラクティスの共同総責任者を務める。ウィリアムズ・カレッジから学士号、オックスフォード大学エクセター・カレッジから経済学修士号、ハーバード大学から公共政策学修士号と博士号を取得。情報、ヘルスケア、コンピュータ、ベンチャーキャピタル等の幅広い業界において、企業が利益を拡大させる持続可能な成長の新しい源泉を追及するプロジェクトに携わる。
主な著書に『本業再強化の戦略』、Beyond the Core(未訳)、『コア事業進化論』(共著)がある。英タイムズ紙が選出する「世界で最も影響力のあるビジネス思想家50人」の1人。

ジェームズ・アレン(James Allen)
ベイン・アンド・カンパニー、ロンドンオフィスのパートナーであり、グローバル戦略プラクティスの共同総責任者を務める。ジョンズ・ホプキンス大学卒、ハーバード大学経営大学院修士課程修了。1989年にペインに参画。20年以上にわたり、消費財、燃料、通信、ヘルスケア等の分野において、主に多国籍企業のクライアントに対するコンサルティングに携わる。ロンドンオフィスでは、消費財及び戦略プラクティスの立ち上げに携わる。
主な著書に、『本業再強化の戦略』(共著)。


――訳者について
火浦俊彦(ひうら・としひこ)
ベイン・アンド・カンパニー・ジャパンでマネージング ディレクター、日本支社代表を務めている。東京大学教養学部教養学科卒業、ハーバード大学経営大学院修士課程修了。日本興業銀行を経て、1986年にベインに参画。25年以上にわたり、消費財を中心に幅広い業種で、日・米・欧の企業に対するコンサルティング活動に携わる。直近では企業のM&Aに数多く関係し、企業の統合支援にも深く関与。主な著書に、『「攻め」のリストラ革命』(共著、ダイヤモンド社)、『勇気あるトップが企業を変える』(共著、ダイヤモンド社)、『M&A 賢者の意思決定』(監訳および翻訳、ダイヤモンド社)がある。
本書では第7章の執筆を担当。

奥野慎太郎(おくの・しんたろう)
ベイン・アンド・カンパニー・ジャパンでパートナーを務めている。京都大学経済学部卒業、マサチューセッツ工科大学スローン経営大学院修士課程修了。東海旅客鉄道株式会社(JR 東海)を経て、2003年にベインに参画。全社戦略・ターンアラウンド、M&A戦略を中心に、ハイテク、小売、製薬、自動車、消費財、生産財、建築、アウトソーシング、プライベートエクイティ、金融等、幅広い業界のプロジェクトを手がける。


――ベイン・アンド・カンパニー(Bain & Company)について
1973年に設立。世界31カ国に48拠点のネットワーク、約5400名を擁する世界有数の戦略コンサルティングファーム。クライアントとの共同プロジェクトを通じた結果主義へのこだわりをコンサルティングの信条としており、結果主義の実現のために、高度なプロフェッショナリズムを追及するのみならず、きわめて緊密なグローバル・チームワーク・カルチャーを特徴としている。また、同社は米国コンサルティングマガジン誌の「働きたいコンサルティングファーム(The Best Firms to Work for)ランキング」で10年連続第1位にランクされている(2003~2012年)。

本書の詳細はwww.repeatability.com/にも掲載されている。

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目次

日本語版まえがき

序文


第1章
再現可能な不朽のビジネスモデル

・ムンバイで一二五年続く弁当配達
・多角化せず差別化に専念するイケア
・ナイキとリーボックの明暗をわけたもの
・利益を伴う成長を求めて
・永続的成功を収める企業からの教訓
・成功の原動力となる再現可能性
・不朽のビジネスモデルを成功させるには
・成功法則は一つにあらず
・再現可能モデルを止めてしまう要因
・持続的な優位性の実現
・本書の構成と主旨
コラム 再現可能モデルとは似て非なるもの

第2章
[原則1] 明確に差別化されたコア事業

・いかにして差別化するか
・成長のためのモデルの反復
・なぜバンガードは金融危機でも一人勝ちできたのか
・差別化を繰り返して進化する
・顧客接点以外でどうやって差別化するか
・レゴ復活の軌跡
・実行にあたっての提言
コラム 習うより慣れろ

第3章
[原則2] 絶対に譲れない一線

・有効性の裏づけ
・「譲れない一線」とは
・司令官の意図
・優れた「譲れない一線」の特徴
・イケアの格安マグカップ開発秘話
・「譲れない一線」をルーチンに組み込む
・コア事業指標
・企業理念と社訓の意義
・実行にむけての考え方
コラム ビジネスにおいて「司令官の意図」の実践がむずかしい理由

第4章
[原則3] 循環型学習システム

・適応性、このとらえ難きもの
・変化への対応を誤らせる「心理的阻害要因」
・アップルの顧客フィードバックシステム
・「観察→情勢判断→意思決定→行動」のOODAループ
・誰からの情報をもとに学習するか
・循環型学習のマネジメント
・構想から行動へ

第5章
[リーダシップ] フリーダムかフレームワークか

・CEOの役割 その1
 明確に差別化されたコア事業
・CEOの役割 その2
 絶対に譲れない一線の明示
・CEOの役割 その3
 循環型学習
・すべてはリーダーシップから始まる

第6章
「単純さ」の勝利

・複雑性によって犠牲になるもの
・単純さは健全性の象徴
・結論  一〇のまとめ

第7章
日本企業への示唆

・日本にも継続的成長企業は存在している
・グローバルニッチかローカルドミナンスか
・創業者メンタリティの復活
・最後に

付録

1 調査方法
2 再現可能性診断
3 上位三〇社に関するケーススタディのまとめ
4 用語集

原注
参考文献
謝辞