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新装版 論語の活学

新装版 論語の活学

シリーズ70万部突破! 偉大なる「人間通」孔子はここを学べ!

四六 判( 264 頁)
ISBN: 9784833421270

2015年04月24日発売 / 1,870円(税込)

[著]安岡正篤(やすおか・まさひろ)
明治31年(1898)、大阪市生まれ。大阪府立四條畷中学、第一高等学校を経て、大正11年、東京帝国大学法学部政治学科卒業。東洋政治哲学・人物学の権威。既に二十代後半から陽明学者として政財界、陸海軍関係者に広く知られ、昭和2年に(財)金鶏学院、同6年に日本農士学校を創立、東洋思想の研究と後進の育成に従事。戦後、昭和24年に師友会を設立、政財界リーダーの啓発・教化につとめ歴代首相より諮問を受く。58年12月逝去。
〈主要著書〉「支那思想及び人物講話」(大正10年)、「王陽明研究」(同11)、「日本精神の研究」(同13)、「東洋倫理概論」「東洋政治哲学」「童心残筆」「漢詩読本」「経世瑣言」「世界の旅」「老荘思想」「政治家と実践哲学」「新編百朝集」「易学入門」

〈講義・講演録〉 「朝の論語」「活学1~3」「東洋思想十講」「三国志と人間学」「運命を創る」「運命を開く」ほか。

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目次

I 論語の人間像

第一章 孔子を生んだ時代相

佞と美──曲学阿世の徒
聞人と達人
郷原──世渡りのうまいお調子者

第二章 最も偉大な人間通――孔子の人間観

博奕は無為徒食に勝る
女子と小人──近づければ無遠慮になり、遠ざければ怨む
四十五十で名の出ぬ人間は畏るるに足らず
人の世の本質──共に立ち難く、共に権るべからず
君子の条件──誠実〈内的規範〉と礼〈外的規範〉

第三章 理想的人間像――晏子、子産、周公、遽伯玉

〈晏子〉久しく交わるほど尊敬される人
世話のやける暗君、怒鳴りたくなる倅こそ、わが生き甲斐
東洋人は、過去を通して未来を考える
驕慢でケチな人間は論ずるに足らない
〈遽伯玉〉行年五十にして四十九年の非を知る

第四章 孔子学園の俊秀たち――子路、顔回、子貢、曾参

「知る」ことの意味
〈君子の道〉己れを修めて百姓を安んず
〈政治の要諦〉率先して骨折ることに倦むことなかれ
怒りを移さず、過ちを繰り返さない
「悪」に、いかに対応すべきか
明晰な頭脳と弁舌、孔門随一の理財家──子貢
人間が出来ておれば政治はやれる
言うより前にまず実行
〈道・器の論〉立派な器ではあるが、道に達せず
「人物」とは何か
過ぎたるは及ばざるがごとし
内省的で直覚の勝れた人──曾参
夫子の道は忠恕のみ

II 論語読みの論語知らず

第一章 孔子人間学の定理――「利」の本は「義」である

論語は綸語、輪語、円珠経
学んで時に之を習う──「時」の真意
吾れ日に吾が身を三省す──「省」の真意
利によって行えば怨み多し──「利」と「義」
民は之を由らしむべし──「由らしむ」と「知らしむ」
言を知らずんば人を知る無きなり──命と礼と言

第二章 論語の文字学――孝、疾、忠、恕

「暁」──あきらか、さとる
「亮」──たかい、あきらか
「相」──見通しが利く
「了」──あきらか、おわる
「悟」──口をつつしむ
「孝」──老者と若者の連続
「忠」と「恕」の意味
造化と人間

第三章 論語の活読、活学――古典の秘義を解く鍵

佞人は時流を煽動する
利は智をして昏からしむ
己れが己れを知らないことの方が問題だ
仁者こそ能く人をにくむ
好き嫌いが激しいのは利己的でけちな証拠

III 論語為政抄

論語為政抄
孔子について――講義草案ノート

本書への追想  林繁之

論語と安岡先生  山口勝朗