[著]溝上憲文(みぞうえ・のりふみ)
1958年鹿児島県生まれ。ジャーナリスト。明治大学政治経済学部政治学科卒。月刊誌、週刊誌記者などを経て、独立。新聞、雑誌などで経営、人事、雇用、賃金、年金問題を中心テーマとして活躍。『非情の常時リストラ』(文春新書)で2013年度日本労働ペンクラブ賞受賞。
主な著書に『隣りの成果主義』『超・学歴社会』『「いらない社員」はこう決まる』『「日本一の村」を超優良会社に変えた男』『マタニティハラスメント』『辞めたくても、辞められない!』『2016年 残業代がゼロになる』など。近著に『人事部はここを見ている!』(小社刊)がある。
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まえがき リストラの基準となる「人事評価の裏ルール」とは?
第1章 人事部長100人が、真っ先にリストラしたい社員
- 切られる社員はどのようにして選ばれるのか?
- 協調性のない一匹狼型社員
- 仕事のピントが外れている非効率・非能率型社員
- 効率がものすごく悪いタイプ
- 真面目なだけ。ゴールを見ないで仕事を進めるタイプ
- 挑戦意欲のない私生活重視型
- 時間にルーズ、そもそもやる気がない
- 社内OB化する社員
- 成長意欲がない
- 真っ先に切られる社員の基準とは?
第2章 世代別リストラの基準
20代で会社に見捨てられる人
- 会社の仕事の適性に合わない(採用ミス)
- 精神的ストレスに耐えられない
- どの職場に配置しても評価されない
30代で会社に見切られる人
- 何年もルーティンワークをしている
- 自分から進んで何かをやろうとしない
- 営業成績が平均以下なのに態度がでかい
- 自分の非を認めようとしない。ミスを他人のせいにする
- 「これは自分の仕事じゃないんで」とすぐ言う
40~50代社員で危ない人
- 同じ仕事を今の地位のまま10年続けている
- 朝早く出社し、夜遅くまで仕事をしている
- 会議でメモをとるだけ、会議で発言しない
- 関連会社に出向している
- 英語ができない
第3章 性格で切られる社員の基準
- 根暗な人
- ひとりよがりな人
- ズボラな人、ルーズな人
- やさしくていい人、真面目な人
- 空気が読めない人
- 会話ができない人、表現下手な人
- 時代遅れの資質・能力~コミュニケーション力、論理的思考力、企画立案力のない人~
- 思考停止型社員はいらない
- 人材育成法が無能社員を生み出す
- 嫌われる性格はどのようにして出来上がるのか
- 「そろそろ楽をしたい」40代が危ない
- 何をしたいのかわからない目標喪失の社員は危ない
- 年下の上司を嫌がる社員は危ない
第4章 管理職のリストラの基準
- 部下に“丸投げ上司”はもはや絶滅危惧種
- 「俺の背中を見ろ」では管理職失格
- 独裁型上司の先は、行き場がない
- 生真面目タイプが、やがて自分を滅ぼす
- モノカルチャー型管理職
- 部下の成長をストップさせる「囲い込み」上司
- 管理職は「サーバントリーダー」に徹せよ
第5章 営業、企画、開発職……切られる社員の基準
- 【食品・飲料業界】顧客の課題を解決する営業手法を持っていない
- 【消費財業界】顧客が何を望んでいるのか調査・分析する能力がない
- 【百貨店・流通業界】変革思考を持たず、専門性を発揮できない
- 【製薬業界】いまだに接待・饗応だけで受注を狙う
- 【電機業界】変化に即応できず、行動力に欠ける人
- 【総合商社】新たなビジネスをつくり出せない
- 【化学業界】生産やマーケティングに関する知識・能力が欠如している
- 【IT業界】顧客に対する提案能力がない
第6章 今日からでもできる
会社から見捨てられない働き方の心得7カ条
- その一 挨拶をしっかり。遅刻しないで勤務態度は良好を保て!
- その二 誰にも負けない専門分野を2つ持て!
- その三 会社の内外の人脈づくりに努力せよ!
- その四 年下上司に逆らうことなく、低姿勢を保て!
- その五 後輩の指導役に徹し、慕われる存在になれ!
- その六 対話こそ重要、コミュニケーション力を磨け!
- その七 嫌な仕事でも引き受ける職場の汚れ役になれ!
第7章 リストラを回避する究極の手法
- その一 ひたすら会社の情にすがる
- その二 労働法の知識を吹聴し、会社を恐れさせる
- その三 昔の上司にお願いして子会社に引き取ってもらう
- その四 役員秘書と結婚する!?
- リストラ面談でどのように闘うのか
- 会社が不利となる証拠をどのようにして集めるか
あとがき なぜ、業績が好調なのに、リストラを実施する企業が増えているのか?
解 説 なぜ、アナタはがんばって働いても会社に評価されないのか?
俣野成敏(『プロフェッショナルサラリーマン』著者)