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18時に帰る

18時に帰る
「世界一子どもが幸せな国」オランダの家族から学ぶ幸せになる働き方

「二人目の壁」を乗り越える、しなやかな働き方、しなやかな生き方とは

四六 判( 224 頁)
ISBN: 9784833422284

2017年05月31日発売 / 1,650円(税込)

[著]秋山開(あきやま・かい)
一般財団法人1more Baby 応援団 専務理事。二男の父親。「二人目の壁」を乗り越えるための啓蒙活動を推進。執筆、セミナー等を積極的に行う。

オランダ調査団
安藏伸治(あんぞう・しんじ)
一般財団法人1more Baby 応援団 理事。明治大学政治経済学部教授。明治大学付属明治高等学校・明治中学校 校長。日本人口学会理事(前会長)。

宋美玄(そん・みひょん)
一般財団法人1more Baby 応援団 評議員。産婦人科専門医。医学博士。

秋山開(あきやま・かい)
一般財団法人1more Baby 応援団 専務理事。

小田部巧(おたべ・たくみ)
1991年生。株式会社博報堂 ストラテジックプランニングスーパーバイザー。

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目次

Prologue 「幸せ」のためにオランダが選んだ働き方とは?

●「親の幸せ」は「子どもの幸せ」と比例する
●30年前のオランダは、今の日本と同じ課題を抱えていた
●オランダは「働き方改革」の急先鋒だった!
●女性の社会進出は最も遅れた国の一つだった
●労働者が主体的に働き方を決めるオランダは日本のお手本となる
●出生率においても日本を上回っている
●多少の格差があっても幸せに暮らせる国
●「自ら働き方を選ぶ」とはどういうことか
●出産・育児をキャリアの足かせにしてはいけない
●パートタイム勤務を選んでもキャリアを諦めたことにはならない
●どうすれば高いモチベーションを維持して働けるかが重要
●「18時に帰る」という習慣が持つ意味

Chapter1 生産性を重視した仕事の基本

●オランダでは生産的であるかどうかが重要
●これからの日本に求められる「生産的な働き方」とは?
●みなさんは「必要のない仕事」をしていませんか?
●プライベートの情報共有がもたらすチーム力
●残業は生産的に行う
●仕事の結果が繋ぐ会社と社員の信頼関係

Chapter2 オランダ型ワークシェアリングの仕組み

●オランダのワークシェアリングってどういうもの?
●働く時間数は同じでも働き方は無限にある
●オランダの人たちが“前向きに”パートタイム勤務を選ぶ理由
●オランダが選んだ「0・75+0・75=1・5」という道
●パートタイムワーカーがなかなかフルタイム勤務に戻らない理由
●求められるのは「選べる権利」と「変えられる寛容さ」
Opinions from Members 安藏伸治(明治大学政治経済学部教授)
オランダの教育から日本が学べるところ

Chapter3 「同一労働同一条件」が優秀な人材を集める理由

●オランダではパートタイム勤務=非正規雇用ではない
●フレキシブルとパートタイムとフレックスは別次元の話
●同一労働同一条件が整うと生産性が向上する
●優秀な人材を確保するために
Opinions from Members 宋 美玄(産婦人科専門医/医学博士)
頑張りすぎる日本のママのために推奨したい「クラームゾルフ」とは?

Chapter4 オランダ式テレワークがもたらした効果

●オランダにおける“アウトプット重視”のテレワークとは?
●社員「585人」に対してデスクは「400」しかない
●「銀行」が積極的にテレワークを導入する理由
●「経費削減」と「生産性向上」が一度に実現可能
●テレワークに必要なのはGive and Takeの考え
●テレワークは管理しない
●転職に対するオランダの人たちの考え方
●テレワーク時代の評価方式はオランダに学べば良い

Chapter5 ソフトワークを実現する「チーム主義」とは?

●オランダ社会が持つ共通認識「チーム主義」とは?
●地域全体で子どもを育てようという意識があるからできること
●企業や上司・同僚がサポートするのはあたりまえ
●妊娠した女性がプレッシャーを感じないためのサポート法
●オランダの育休は短いのが主流
●「家族が優先」という考え方
●休暇は社員自ら会社から買い取るという考え方
●家族は一つのチーム。フォローし合うパパとママの夫婦関係

Chapter6 社員の「モチベーション」を重視すると企業は成長する

●オランダの人たちの仕事へのスタンス
●仕事に対するモチベーションが高い理由
●モチベーションを高める三つの要素とは?
●企業は「対処」よりも「予防」に注力しないといけない
●働くことに幸せを感じている人が増えると生産性は高まる
Opinions from Members 秋山 開(1more Baby応援団 専務理事)
休日は休むという社会がみんなの家族の時間を増やす

Chapter7 「世界一子どもが幸せな国」のソフトワーカーの生き方

●「ソフトワーカー」たちの生活・考え方
●Lokhorst Family in Amsterdam

コンサルタントでも基本は18時半に帰宅する
育休を取る弊害は感じたことがない
子どもがいるから家にいる時間を増やすようにしている
夫婦2人で数日間の旅行に行くこともある
1日2時間の搾乳時間が保障されている
制度があるだけでなく、きちんと運用されることが大切

●Chong Family in Utrecht

オランダでは小学校を卒業するまで親が送り迎えをする
経営者でも中小企業でもパートタイム勤務は普通のこと
生活レベルはフルタイム勤務でもパートタイム勤務でも変わらない
計画外で妊娠する人はほとんどいない
ときどき日本に帰省すると誰も手伝ってくれなくてビックリする

●Van Loon Family in Utrecht

学童保育の施設は託児所と同じ建物の中にある
子どもを迎えに行くために1時間早く帰宅するようになった
パートタイム勤務でも思い通りキャリアを積めていると感じる
週末だけだと子どもたちの成長に追いつけない
子育てをしたことで子育ての素晴らしさに気づくことができた

●Van Dijk Family in Utrecht

子どものためではなく仕事のやりがいのためにフリーランスに
クラームゾルフや子育て相談室からいろんなことを教わった
人生を豊かにしてくれるので子どもは何人いてもいい
なぜオランダのパパは子育てに積極的になった?
出産後、いかにして社会復帰を果たしたか
お金が欲しいから働くのではなく、その仕事が好きだから働く

Opinions from Members 秋山 開(1more Baby応援団 専務理事)
ハードワークからソフトワークの時代へ

Epilogue 「2人目の壁」を突破するために必要なこと

●オランダの人たちは「2人目の壁」を感じていない
●オランダも出生率は「約1・7」と高いとはいえない
●それでもオランダを参考にすべきだと感じている理由
●「制度」と「個人の事情に合わせられるしなやかさ」の両輪が大事

あとがき