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日本のグローバル化は“日本語”からはじめなさい

日本のグローバル化は“日本語”からはじめなさい

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世界で一番習得が難しい日本語が外国人材活用の大きな壁となる!
2019年4月施行の入管法改正により、職場での大幅な増加が予想される外国人材。
しかし、彼らの日本語学習環境は問題山積であるのが現実である。そして、日本語力不足によるコミュニケーション不全は大きなトラブルにつながりかねない。
日本滞在27年、5カ国語を操る語学のスペシャリストが「日本語」というユニークな視点で語る外国人材活用のヒント!

この本は、
「外国人材を雇用している、あるいはこれから雇用する予定の経営者」
「外国人の上司や同僚、部下を持つビジネスパーソン」
「外国人の生徒を受け持っている教育関係者」
「地域コミュニティで外国人との交流活動に携わっている人々」
など、外国人とのコミュニケーションに携わるすべての人々におすすめです。

四六 判( 248 頁)
ISBN: 9784833423212

2019年06月28日発売 / 1,650円(税込)

[著]トンクス・バジル
株式会社エドベック 代表取締役社長
1966年カリブ海の島国トリニダード・トバゴで生まれる。1969年カナダに移民。
国籍はカナダとイギリス。トロント大学で中国史と中国語を専攻。ブリティッシュ・コロンビア大学大学院で東アジア研究と日本語を専攻する。同大学院在学中に、日本語クラスの後輩が持っていた米米CLUBのミックステープを聴いて日本の素晴らしさを知り、日本に行くことを決意。1992年、バックパックと全財産(10万円)を持って来日する。以後、英会話学校の教師、統括責任者、教材開発者、教師養成トレーナー、出版、校長など、幅広く英語教育に携わる。また、横浜国立大学・青山学院大学・NPO法人国際教育振興協会と共同で英語指導者育成eラーニングプログラム「Teyl-JAPAN」の開発にも参加。2017年より現職。一般社団法人全国外国語教育振興協会(全外協)の理事としても活躍。日本人女性と結婚し、子供が二人。趣味は外国語学習、旅行、料理、ガーデニング、DIY。フランス語、英語、スペイン語、中国語、日本語に堪能。

目次はこちら(クリックで開きます)

目次

はじめに

Chapter1 外国人との本格的な協働時代に突入した日本

  •  少子高齢化がもたらした空前の人手不足
  •  人手不足解消に不可欠となった外国人材
  •  外国人はどのような資格で日本で働いているのか
  •  日本で働いている外国人の多くは「留学生」と「技能実習生」
  •  新たな在留資格「特定技能」が創設
  •  日本語能力の目安となる「JLPT」の「N資格」
  •  日本で働きたいと思っている外国人は、実は少ない?
  •  「日本語を話せない」がトラブルの原因になります
  •  外国人が日本語を簡便に学べる環境を整えることが重要

Chapter2 外国人にとって、日本語は世界一難しい言葉?

  •  世界を見渡しても特殊な言語である日本語
  •  日常生活に必要な語彙数が多い
  •  外国人泣かせの漢字
  •  漢字の読み方にルールがなく、感覚で覚えるしかない
  •  発音が難しい~言葉は多いのに母音が少ない
  •  オノマトペが多い
  •  方言、男言葉・女言葉
  •  主語抜けは当たり前。「てにをは」の使い分け
  •  話すスピードが速く感じられる(音節が短く、多い)
  •  日本の社会や文化といった背景を知る必要がある~敬語
  •  難しいから進化した

Chapter3 さまざまな課題を抱える、国内外の日本語教育の現状

  •  なぜ日本語を話せない外国人が多いのか
  •  学びではなく、働くことに注力する留学生
  •  借金を返せず違法労働者に
  •  試験が2技能のため勉強も必然的に2技能に偏ってしまう
  •  厳しい運営環境に置かれている学校が少なくない
  •  海外の状況も、国内と同じように問題が山積
  •  正しい日本語を話せる日本人教師が少ない
  •  日本に人材を送るだけの斡旋所となっている学校もある
  •  教材不足のためユーチューブやアニメで学ぶしかない
  •  建物、教師などのインフラを増強するのは得策ではない

Chapter4 eラーニング「にほんごdojo」が日本を救う

  •  eラーニングとは
  •  eラーニングが日本語学習に効果的な理由
  •  4技能すべてを学べる教材が必要
  •  スピーキング学習できる「My JT」
  •  「にほんごdojo」の開発背景
  •  実在する著名な日本語教師が登場
  •  合格保証制度
  •  海外の関係者からも期待されている
  •  「にほんごdojo」はまだまだ進化する
  •  「にほんごdojo」の導入事例
  •  eラーニングの課題

Chapter5 外国人雇用を検討している経営者に伝えたいこと

  •  日本で働く外国人の実態
  •  外国人を他の日本人と同じように扱う
  •  キャリアマップも日本人と同様に
  •  東港金属のケース
  •  語学学習も含めた意欲を重視する
  •  通訳も大事だが、お互いの母国語を覚えることが理想
  •  「やさしい日本語」で伝える
  •  「やさしい日本語」とは誰もがわかりやすい表現
  •  難しい言葉は使わない。平易な言葉に置き換える
  •  オノマトペ、カタカナ言葉は使わない
  •  文章は短く、文末は「ですます」で統一。短縮語は使わない
  •  敬語は使わない
  •  ゆっくり話す
  •  繰り返す、確認質問する
  •  正解はない。レベルに合った言葉で伝える
  •  言葉も大事だが気持ちも大事

Chapter6 改めて日本語教育について考える

  •  最低限の日本語は身につけるべき
  •  短期間で集中的に学習する
  •  独り言勉強法
  •  eラーニングだけでは不足。リアルなコミュニケーションが重要
  •  学習にかかる費用は誰が負担するのか
  •  外国人材で日本企業も社会も成長する~ダイバーシティ

〈巻末特別対談〉

  •  グローバル協働時代の外国人材の活かし方(芦沢真五×トンクス・バジル)

おわりに