[著]中村 尚樹(なかむら・ひさき)
1960年、鳥取市生まれ。九州大学法学部卒。NHK記者を経てジャーナリスト。専修大学社会科学研究所客員研究員。法政大学社会学部非常勤講師。
著書に『マツダの魂 不屈の男 松田恒次』、『最重度の障害児たちが語りはじめるとき』、『認知症を生きるということ─治療とケアの最前線』、『脳障害を生きる人びと─脳治療の最前線』(いずれも草思社)、『占領は終わっていない─核・基地・冤罪そして人間』(緑風出版)、『被爆者が語り始めるまで』、『奇跡の人びと─脳障害を乗り越えて』(共に新潮文庫)、『「被爆二世」を生きる』(中公新書ラクレ)、共著に『スペイン市民戦争とアジア─遥かなる自由と理想のために』(九州大学出版会)などがある。
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はじめに
第1章 MaaSとCASEとは何か
様々な分野に応用される“アズ・ア・サービス”とは何か
MaaSが生み出すこれまでとは違う社会
国交省や日本政策投資銀行からの評価
政府が目指すのは「超スマート社会」
各自動車メーカーが大慌てでCASEに対応し始めた理由
CASEの先端技術がMaaSの領域を拡大させる
電気自動車の歴史は一八三〇年代には始まっていた
時代は一〇〇年に一度のモビリティ革命に入った
第2章 交通弱者を救うMaaS
①過疎地域×MaaS＆CASE
兵庫県豊岡市で生まれた地域主体交通「チクタク」がもたらすもの
②オンデマンド×MaaS＆CASE
東大発のオンデマンド配車システム「コンビニクル」が輸送効率の向上につながる訳
③パーソナルモビリティ×MaaS＆CASE
次世代型電動車いすを開発ウィルが目指す“最後のワンピース”
第3章 観光型MaaSが持つ可能性
④観光×MaaS＆CASE
人手不足に悩む地域の救世主！？伊豆で進められる観光型MaaS「イズコ」とは？
⑤バス会社×MaaS＆CASE
ひがし北海道や東南アジアなどでMaaS事業を展開するウィラーの挑戦
⑥キャンプ場×MaaS＆CASE
一日一組限定のキャンプ場を提供するヴィレッジインクのコンセプト
第4章 都市型MaaS：タクシーとライドシェアの新動向
⑦ライドシェア×MaaS＆CASE
ライドシェアとしてのウーバーが日本で広まらなかった理由
⑧配車サービス×MaaS＆CASE
中国発の配車サービス「ディディ」が信頼を得ることに成功した訳
⑨IT企業×MaaS＆CASE
大手IT企業のDeNAが始めた2つの事業、ライドシェア「エニカ」と配車アプリ「モブ」
⑩相乗り×MaaS＆CASE
乗客マッチングサービスの「ニアミー」がタクシーの潜在能力を最大限に引き出す！？
⑪ライドシェア×MaaS＆CASE
乗りたい人と乗せたい人をつなぐ「クルー」が白タク行為にはならない理由
⑫社有車×MaaS＆CASE
使っていない社有車を最大限に活用する「モネビズ」
第5章 都市型MaaS：まったく新しいマーケットの創出
⑬国家戦略×MaaS＆CASE
フィンランド発祥！日本に進出したMaaSの元祖マースグローバル
⑭電動キックボード×MaaS＆CASE
世界で広がる電動キックボード。日本で導入されると、毎日の生活はどう変わる？
⑮シェアサイクル×MaaS＆CASE
フランチャイズ戦略で全国展開を進める「ハローサイクリング」
⑯駐車場×MaaS＆CASE
“なくてはならぬ”をつくる駐車場予約サービス「アキッパ」
⑰物流×MaaS＆CASE
“クライシス”とも言われる物流業界の革命に取り組むハコブ
⑱飛行×MaaS＆CASE
日本発の空飛ぶクルマは実用化と量産化に到達できるのか
第6章 CASEのカギを握る「自動運転」への挑戦者たち
⑲自動運転×MaaS＆CASE
自動運転の先端を走ってきたZMPはいかにMaaSの隙間を埋めるのか
⑳自動運転×MaaS＆CASE
自動運転のカギを握るソフトウェア。ティアフォーが仕掛ける日本発オープンソース戦略
21.自動運転×MaaS＆CASE
自動運転のプラットフォームを開発。SBドライブが取り組む無人運転バス
第7章 ビヨンドMaaS：だれも見たことがない世界へ
22.空き家×MaaS＆CASE
アドレスが提供する定額制の住まいはシームレスなMaaSがあってこそ成立する
23.医療×MaaS＆CASE
ヘルスケアとMaaSを掛け合わせると医療者側と患者側のニーズを合致できる
おわりに
参考文献
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