[著]清水 唯雄(しみず・ただお)
日総工産株式会社 取締役(名誉会長)。
1936(昭和11)年8月21日、神奈川県横浜市に生まれる。
日本鋼管(現・JFEスチール)勤務を経て、1971(昭和46)年2月、日総工営株式会社(現・日総工産株式会社)を設立、代表取締役社長に就任。
日総工産代表取締役社長・会長を経て、2019(平成31)年4月、取締役(名誉会長)に就任。
社会福祉法人近代老人福祉協会 理事長。一般社団法人日本生産技能労務協会 名誉相談役(元会長)。
目次はこちら(クリックで開きます)
プロローグ 50年目の“再始動”
「製造請負」のパイオニア企業として
過去のイメージの払拭に力を注ぐ
ものづくり立国・日本を支える力に
第1章 ものづくりの現場からの“出発”
戦争とともにあった幼少期
疎開先で迎えた終戦
戦後の混乱期を逞しく生きる
日本鋼管に就職、溶接工となる
仕事と課外活動に打ち込み、22歳で結婚
結核を患ったのを機に“独立”を決意
第2章 高度経済成長を底辺から支える
神戸の高炉建設プロジェクト、始動!
建設現場から工場へ──構内請負への転換
“飲み屋”で人材をスカウト
出稼ぎ労働者を求め、一升瓶片手に地方を渡り歩く
工場内請負で成長への足掛かりをつかむ
さらなる成長を期して日総工営を設立
第3章 製造請負に新たな活路を見出す
オイルショックで次々と得意先を失う
再起を目指して試行錯誤の日々
夜間の工業団地巡りで顧客開拓
資金ショートの危機を奥の手で回避
新時代の人材ビジネスを担う新会社「日総工産」を設立
雨後のタケノコのように「製造請負」が急増
全国200カ所に事務所を置き、営業・求人に注力
日総第1ビルを竣工、労働者派遣事業に乗り出す
最愛の妻の死、そして新たな出会い
社会福祉法人の理事長として、個人でも介護事業に取り組む
アメリカ、中国でも人材事業に挑む
さらなる飛躍が期待される中国での事業
社員が信頼し合える組織づくりへの取り組み
第4章 社会に貢献し信頼される業界を目指し奮闘
業界の健全化へ──日本構内請負協会を設立
業界の礎を築くさまざまな活動
社団法人としての再出発
問題企業の所業に悩まされる
偽装請負撲滅へ官民一体で取り組む
優良・適正な事業者育成へGJ認定制度を創設
リーマンショックがもたらしたもの
“派遣切り”で連合と話し合い
東日本大震災後の雇用確保に尽力
第5章 逆境で見えてきた人材事業の新しい可能性
新横浜に新たに本社ビルを建設
社長職を長男・竜一に譲り、代表取締役会長に就任
障がい者雇用で見学者が絶えない日総ぴゅあ
リーマンショックで窮地に。味覚障害を患う
浮上した日総のウィークポイント
リーマンショックの“正”の遺産
業界に先駆けて人材育成・教育に取り組む
現場の作業を疑似体験できる研修は可能か
自動車の組立・塗装を模擬体験できる「日総テクニカルセンター東日本」
最新の半導体装置を備えた「日総テクニカルセンター中日本」
念願の株式公開を果たす
“新体制”の日総工産がスタートを切る
エピローグ 「ものづくり立国・日本」の再興へ
AI、ロボットの進化で派遣・請負は淘汰されるか
ベテラン人材を労働市場で再活用する試み
海外人材を日本で生かす新しい取り組みへ
あとがき