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のっこむ!

のっこむ!
「ものづくり日本」を人で支えた半世紀

「『のっこむ』=職人が大勢で現場に乗り込むこと。
私が60年にわたって携わってきた人材事業は、まさに『のっこむ! 』の連続でした。
任される仕事に責任を持って取り組むんだという決意、自分たちならそこで最上の結果を残すことができるといったプライドが、この一語に込められていました」(著者)

「人を活かす──その大切さを教えてくれます! 」横浜FC会長・奥寺康彦氏推薦!
溶接工から「製造請負」のパイオニアへ。波瀾万丈の一代記!

他社の追随を許さないハイレベルの人材育成を武器に、戦後日本の生産現場を支えてきた業務請負・人材派遣大手の日総工産。
溶接工としてキャリアをスタートさせた同社創業者・清水唯雄が「製造請負」という新しい事業分野を切り拓いてきた今日までの歩みを振り返るとともに、「ものづくり立国・日本」再興への新たな担い手としての役割も期待される人材サービス業の今後の可能性について語る。

四六 判( 220 頁)
ISBN: 9784833423625

2020年03月12日発売 / 1,760円(税込)

[著]清水 唯雄(しみず・ただお)
日総工産株式会社 取締役(名誉会長)。
1936(昭和11)年8月21日、神奈川県横浜市に生まれる。
日本鋼管(現・JFEスチール)勤務を経て、1971(昭和46)年2月、日総工営株式会社(現・日総工産株式会社)を設立、代表取締役社長に就任。
日総工産代表取締役社長・会長を経て、2019(平成31)年4月、取締役(名誉会長)に就任。
社会福祉法人近代老人福祉協会 理事長。一般社団法人日本生産技能労務協会 名誉相談役(元会長)。

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目次

プロローグ 50年目の“再始動”

 「製造請負」のパイオニア企業として

 過去のイメージの払拭に力を注ぐ

 ものづくり立国・日本を支える力に

第1章 ものづくりの現場からの“出発”

 戦争とともにあった幼少期

 疎開先で迎えた終戦

 戦後の混乱期を逞しく生きる

 日本鋼管に就職、溶接工となる

 仕事と課外活動に打ち込み、22歳で結婚

 結核を患ったのを機に“独立”を決意

第2章 高度経済成長を底辺から支える

 神戸の高炉建設プロジェクト、始動!

 建設現場から工場へ──構内請負への転換

 “飲み屋”で人材をスカウト

 出稼ぎ労働者を求め、一升瓶片手に地方を渡り歩く

 工場内請負で成長への足掛かりをつかむ

 さらなる成長を期して日総工営を設立

第3章 製造請負に新たな活路を見出す

 オイルショックで次々と得意先を失う

 再起を目指して試行錯誤の日々

 夜間の工業団地巡りで顧客開拓

 資金ショートの危機を奥の手で回避

 新時代の人材ビジネスを担う新会社「日総工産」を設立

 雨後のタケノコのように「製造請負」が急増

 全国200カ所に事務所を置き、営業・求人に注力

 日総第1ビルを竣工、労働者派遣事業に乗り出す

 最愛の妻の死、そして新たな出会い

 社会福祉法人の理事長として、個人でも介護事業に取り組む

 アメリカ、中国でも人材事業に挑む

 さらなる飛躍が期待される中国での事業

 社員が信頼し合える組織づくりへの取り組み

第4章 社会に貢献し信頼される業界を目指し奮闘

 業界の健全化へ──日本構内請負協会を設立

 業界の礎を築くさまざまな活動

 社団法人としての再出発

 問題企業の所業に悩まされる

 偽装請負撲滅へ官民一体で取り組む

 優良・適正な事業者育成へGJ認定制度を創設

 リーマンショックがもたらしたもの

 “派遣切り”で連合と話し合い

 東日本大震災後の雇用確保に尽力

第5章 逆境で見えてきた人材事業の新しい可能性

 新横浜に新たに本社ビルを建設

 社長職を長男・竜一に譲り、代表取締役会長に就任

 障がい者雇用で見学者が絶えない日総ぴゅあ

 リーマンショックで窮地に。味覚障害を患う

 浮上した日総のウィークポイント

 リーマンショックの“正”の遺産

 業界に先駆けて人材育成・教育に取り組む

 現場の作業を疑似体験できる研修は可能か

 自動車の組立・塗装を模擬体験できる「日総テクニカルセンター東日本」

 最新の半導体装置を備えた「日総テクニカルセンター中日本」

 念願の株式公開を果たす

 “新体制”の日総工産がスタートを切る

エピローグ 「ものづくり立国・日本」の再興へ

 AI、ロボットの進化で派遣・請負は淘汰されるか

 ベテラン人材を労働市場で再活用する試み

 海外人材を日本で生かす新しい取り組みへ

あとがき