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大前研一 ニューノーマル時代の「構想力」

大前研一 ニューノーマル時代の「構想力」

「アフターコロナ」「ウィズコロナ」……正解のない時代は、革新的なアイデアと企業ガバナンスでフロンティアを切り拓け!
大前研一、安藤忠雄、松尾豊をはじめ、豪華執筆陣たちが語る、0から1を生み出す方法!

〈はじめに〉
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響もあり、「ニューノーマル(新常態)」という言葉がメディアを賑わせている。たしかに今回のコロナ禍は、あらゆる人々にとって、「常識とは、いとも簡単に覆るものである」ことを理解する機会であったと思う。
本書で私が提案したいのが、「構想力」を磨いて、発揮することである。これは以前から私が提唱していた言葉だが、「アフターコロナ」「ウィズコロナ」の時代を生き抜くための不可欠なスキルとして改めて提示するものである。
なぜなら、従来の顧客の嗜好も、価値観も、行動様式も、ライフスタイルも、これまでと大きく変わることが予想されるからだ。そして、その答えをいち早く探して、ビジョンとして示すことができる者だけが、これからの時代の勝者となることができるからである。
現在の苦境を対症療法的に乗り切るだけでは、新しい時代に生き残ることはできない。まさに「構想力」を磨いて、発揮する時代が到来したのである。
本書がみなさんにとって、何らかの指針となることを確信している。

四六 判( 320 頁)
ISBN: 9784833423755

2020年08月07日発売 / 1,980円(税込)

[著]大前 研一 (Kenichi Ohmae)
早稲田大学卒業後、東京工業大学で修士号を、マサチューセッツ工科大学(MIT)で博士を取得。日立製作所、マッキンゼー・アンド・カンパニーを経て、現在、(株)ビジネス・ブレークスルー代表取締役会長、ビジネス・ブレークスルー大学学長。著書に、『「0から1」の発想術』『低欲望社会「大志なき時代」の新・国富論』『「国家の衰退」からいかに脱するか』(共に小学館)、『大前研一 稼ぐ力をつける「リカレント教育」』、「日本の論点」シリーズ(小社刊)など多数ある。
「ボーダレス経済学と地域国家論」提唱者。マッキンゼー時代にはウォール・ストリート・ジャーナル紙のコントリビューティング・エディターとして、また、ハーバード・ビジネス・レビュー誌では経済のボーダレス化に伴う企業の国際化の問題、都市の発展を中心として広がっていく新しい地域国家の概念などについて継続的に論文を発表していた。この功績により1987年にイタリア大統領よりピオマンズ賞を、1995年にはアメリカのノートルダム大学で名誉法学博士号を授与された。
英国エコノミスト誌は、現代世界の思想的リーダーとしてアメリカにはピーター・ドラッカー(故人)やトム・ピーターズが、アジアには大前研一がいるが、ヨーロッパ大陸にはそれに匹敵するグールー(思想的指導者)がいない、と書いた。
同誌の1993年グールー特集では世界のグールー17人の1人に、また1994年の特集では5人の中の1人として選ばれている。2005年の「Thinkers50」でも、アジア人として唯一、トップに名を連ねている。
2005年、『The Next Global Stage』がWharton School Publishingから出版される。発売当初から評判をよび、すでに13カ国以上の国で翻訳され、ベストセラーとなっている。経営コンサルタントとしても各国で活躍しながら、日本の疲弊した政治システムの改革と真の生活者主権国家実現のために、新しい提案・コンセプトを提供し続けている。経営や経済に関する多くの著書が世界各地で読まれている。
趣味はスキューバダイビング、スキー、オフロードバイク、スノーモービル、クラリネット。
ジャネット夫人との間に二男。

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目次

【パート1】企業統治編

第一章 21世紀に通用する企業のつくり方 大前研一

第二章 低迷を続ける日本企業の分析 斉藤 惇(日本野球機構 会長)

第三章 AIを活用した次世代経営 松尾 豊(東京大学大学院工学系研究科 教授)

第四章 花王のコーポレートガバナンスにおける絶えざる革新 杉山忠昭(花王株式会社 執行役員 法務・コンプライアンス部門統括)*講演当時

【パート2】構想力編

第一章 構想力 AI時代に活躍できる人の条件 大前研一

第二章 私の考える「構想力」 安藤忠雄(建築家)

第三章 衰退した熱海のリノベーションまちづくり 市来広一郎(machimori代表取締役)