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残酷すぎる幸せとお金の経済学

残酷すぎる幸せとお金の経済学

夫婦関係、子育て、兄弟ガチャ、離婚、出世、学歴、お金…
現代人の“幸せ”を経済学でひも解いたら、浮かび上がってきたのは驚きの事実だった!
最新のエビデンスで“幸せの正体”を科学する‼

幸せな人と不幸な人は、何がちがうのか?
「幸せ」は人によっても感じ方が違う主観的、抽象的な概念なので、かつては哲学や倫理学、心理学の研究対象でした。しかし、近年は新たな分析手法が次々に開発されて、経済学の観点から新たな研究結果がこの30年間に次々と発表されています。
しかし、研究でわかった“幸せの正体”は、直視しがたいショッキングなものでした。

・子なし女性より子持ち女性のほうが幸福度は低い
・専業主婦より妻が管理職の夫のほうが幸福度が低い
・夫は妻より幸せになれない
・人生の「幸せのどん底」は48.3歳でやって来る
・経済成長すると子どもの幸福度は大幅に下がる

本書では、結婚や育児、きょうだい構成、出世、学歴といったライフステージごとに幸福度はどう変わるのかを、「幸福の経済学」のアプローチからデータ分析。気鋭の経済学者が、現代人の「幸せの正体」を最新エビデンスからひも解く1冊です。

四六 判( 256 頁)
ISBN: 9784833425186

2023年11月15日発売 / 1,760円(税込)

[著]佐藤 一磨(さとう・かずま)
拓殖大学政経学部教授。1982年生まれ。慶応義塾大学商学部卒業、同大学院商学研究科後期博士課程単位取得退学。博士(商学)。外資系経営コンサルティング会社、明海大学を経て、2016年から拓殖大学政経学部准教授に就任し、2023年から教授。専門は労働経済学・家族の経済学・幸福の経済学。既婚、一児の父。

目次はこちら(クリックで開きます)

目次

  • はじめに

  • 序章 「幸せ」の測り方

  • 第1章  幸せはお金で買えるのか──お金と幸せの経済学

  • 幸せは1000万円で頭打ち

  • 経済成長しても幸福度は上がらない

  • 経済成長すると子どもの幸福度は低下する

  • 第2章  出世すると幸せになれるのか──仕事と幸せの経済学

  • 健康な人ほど昇進するがメンタルを病む

  • 管理職に昇進しても幸福度は上がらない

  • 妻が管理職だと夫の幸福度は低い

  • 第3章  結婚したら幸せになれるのか──結婚と幸せの経済学

  • 独身男性の幸福度が最も低いワケ

  • 「妻が高学歴」だと世帯年収が低い

  • 自分より若い相手と結婚したほうが幸せ

  • 第4章 「子どもがいる女性ほど幸福度が低い」のはなぜか──子育てと幸せの経済学

  • 子どものいる女性のほうが生活満足度が低い

  • 子どものいる高齢者は生活満足度が低い

  • 欧州でも「孫育て」でメンタルヘルスが悪化

  • 第5章  離婚したら不幸せになるのか──離婚と幸せの経済学

  • 熟年離婚の男女間格差

  • 夫は妻より幸せになれない??

  • 経済学でわかる「離婚しないタイプ」とは

  • 第6章 「家族ガチャ」で人生は変わるのか――きょうだい構成と幸せの経済学

  • 弟がいる長女vs妹がいる長女

  • なぜブラザーペナルティが生じるのか?

  • 弟がいる長女の年収は16%低い

  • 第7章 なぜ日本の男性は幸福度が低いのか――男と女と幸せの経済学

  • 環境は改善しても幸福度が下がる〝パラドックス?‥

  • 日本では男性の幸福度が低下している

  • 幸福度が低いのは高齢未婚&子育て期の男性

  • 第8章 「幸せのどん底」は何歳でやって来るのか――年齢と幸せの経済学

  • 人生の中で幸福度が最低なのは48.3歳

  • 未婚の子との同居は高齢親の幸福度を下げる

  • 独居高齢の幸福度は、男性は低いが女性は高い

  • 終章 経済学が導き出す「幸せの条件」とは

  • おわりに