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未来をつくる人と組織の経営戦略

未来をつくる人と組織の経営戦略

最大の差別化は、「人への投資」である
「人的資本経営」をドライブする次世代リーダーの養成機関、
「企業内ビジネススクール」!

企業における人材育成の新しいステージが始まった。人材が競争優位性の決め手となる「人的資本経営」の時代では、従来のOJTやOff-JT、あるいは社内研修、ビジネススクールへの派遣などの手法では、差別化された人材を育てることに限界が生じている。
また、社会人のリスキリングやリカレント教育の必要性が叫ばれる今、人材育成に熱心な企業には優秀な人材が集まり、定着率も高まることが予想されるため、企業は改めて人材育成に取り組む必要が急務となっている。
本書は、日本初の100%オンライン大学であるBBT大学・大学院(学長:大前研一)を運営し、年間1000社の上場企業への研修提供も行うAoba-BBTの代表である著者が、企業における新たな人材育成のソリューションとして、社内に次世代経営人材を育成する「企業内ビジネススクール」の設置を提唱するものである。
本文の途中および巻末には、有識者や人材育成に定評のある企業の代表者や担当者との対談を挿入し、人的資本経営や次世代リーダーの育成について多面的な見方を提供する。
企業の経営者、人材育成担当者、人事部担当者はもちろん、次世代リーダーをめざすビジネスパーソンまで、広範な層に読んでいただきたい内容である。

四六 判( 264 頁)
ISBN: 9784833425315

2024年05月22日発売 / 2,200円(税込)

[著]柴田 巌(しばた・いわお)
株式会社Aoba-BBT 代表取締役社長
京都大学工学部、同大学院で工学学士・修士を取得。その後、多角的な視野を獲得するために、英国London School of Economicsにて経済学修士、米国Northwestern大学Kellogg Graduate School of ManagementでMBAを取得。京都、ロンドン、シカゴでの生活と学びを通じて、都市、テクノロジー、ビジネス、政治経済地理等の社会科学を横断する独自の視点を磨く。
経営のプロフェッショナルとしては、IT系コンサルティングAndersen Consulting(現アクセンチュア)、経営戦略コンサルティングBooz Allen & Hamilton、大前・アンド・アソシエーツに勤務。1998年5月、日本におけるインターネット時代を見据えてネットスーパーの先駆けである株式会社エブリデイ・ドット・コムを大前研一と共同創業し、代表取締役に就任。その後、民事再生企業の再建(オレンジライフ株式会社)や料理宅配の先駆けとなる株式会社旬工房の経営者として事業を黒字化に導く。
教育界においても、日本の教育に革新をもたらすべく、大前研一が創業した株式会社ビジネス・ブレークスルーの代表取締役社長に2018年就任。同社の大学院教授も歴任。また、2013年からはアオバジャパン・インターナショナルスクールの経営に参画し、日本最大規模の国際バカロレア認定校へ成長。同校以外の複数のインターナショナルスクールの経営に参画し、幼小中高の一貫校を通じて世界標準の教育の国内普及に努める。
草の根レベルの中立的な国際交流を積み上げるために、大使館親善交流協会の理事長を務める。この役職を通じて、各国大使館を対象にした日本語スピーチの機会等を提供し、日本社会や文化の価値を発信し、見つめ直す機会の提供に努めている。
株式会社Aoba-BBTは現在、アオバジャパン・インターナショナルスクールで培った国際教育事業と、若手社会人から経営層に至るまでを対象としたリカレント教育を主軸とする「知のネットワークは人間の能力を無限に伸ばす」というミッションの下、インターナショナルスクール、企業研修、オンライン大学・大学院(MBA)など多様な教育サービスを提供しており、その業績は日々拡大している。著書に『未来をつくる大学経営戦略』(プレジデント社)がある。

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目次

  • はじめに|企業における人材育成の新しいステージが始まった

  • 第1章|「人的資本経営」の時代に、次世代人材育成が急がれる理由

  • 1:「人的資本」の観点で俯瞰する経営環境の変化

  • “ヒト”という資源で世界と渡り合ってきた日本の限界/日本の労働生産性は依然として低いまま/働くヒトの生産性向上が企業の存続を分かつ時代へ/無形の資産の価値が差別化要因となる/教育が採用力になり、競争力の差になる/組織内の教育や人材育成システムをシステマティックに改善/仕事と学びの境界線が明確でなくなる時代/次世代人材育成は早期化・低年齢化している/「ヒトが育つ仕組み」をつくる

  • 2:「次世代人材の育成」は経営者がコミットすべき時代

  • 競争力の源泉として「ヒト」と「情報」の価値が高まっている/人の価値を引き出すガバナンスによる経営/ガバナンス・コードを具現化し、企業価値を高めるための人材育成/人材の多様性に富んだ組織でなければ歴史は途絶える/転職が当たり前の時代に、企業内の教育を充実すべき理由/人事部門に求められる新たなる役割

  • ◎対談:岩谷直幸(マッキンゼー・アンド・カンパニー/シニアパートナー・日本代表)

  • 今、「人的資本経営」が求められる理由

  • 第2章|次世代人材育成のソリューションとしての「企業内ビジネススクール」

  • 1:なぜ「企業内ビジネススクール」を設置する必要があるのか

  • 従来型研修の課題と限界/外部ビジネススクールへの派遣では埋められない課題/社内教育機関の定義/企業内ビジネススクールの重要性とコーポレートユニバーシティとの差異

  • 2:「誰と学ぶか」「どのように学ぶか」が学習効果を大きく左右する

  • 独自の学習プログラムの必要性と設計/教育の多様なアプローチと効果的な手段/学習者の選定と多様な視点の統合/経営チームの新たな役割と人材育成/次世代を託せるのは失敗を学習と捉えて挑み続ける人材/経営者は目指すカルチャーを自社の教育に組み込むべきである

  • 3:生涯学び続けなくてはならない時代の人材育成のポイント

  • 経営知識の教育は若手時代から連続的に実施する/学習内容を常にアップデートし続けなければならない時代/“アンラーニング”という学び/リーダーシップは生き物/マネジメントチームにCLO(Chief Learning Officer)という役割を

  • ◎対談:大嶋淳俊(国立大学法人 宇都宮大学 データサイエンス経営学部/教授)

  • 近年のコーポレートユニバーシティ隆盛の背景と現状

  • 第3章|Aoba-BBTが提案する「企業内ビジネススクール」の設計

  • 1:企業内ビジネススクールのつくり方

  • 組織の成長と人材育成のための包括的かつ効果的なアプローチ/「企業内ビジネススクール」設計における重要なポイント/「企業内ビジネススクール」設計の具体的8ステップ/各ステップにおける留意すべき点やコツ

  • 2:企業内ビジネススクール設立のロードマップ

  • 計画から開校までの詳細なロードマップ/外部専門機関活用も視野に入れる

  • 3:Aoba‐BBTが提案した企業内ビジネススクールの事例

  • Aoba‐BBTの事例/事例①サービス業(経営管理サービス)/事例②製造業(化学品)

  • 第4章|次世代人材育成のフロントランナーとの議論

  • ◎対談:後藤真一(マース ジャパン リミテッド/社長)

  • 一人ひとりの成長を会社の成長に直結させる仕組みづくり

  • ◎対談:伊藤羊一(LINEヤフーアカデミア/学長)

  • トップリーダーを育てるには、「教える」ではなく「対話する」

  • ◎対談:杖村修司(株式会社北國フィナンシャルホールディングス/代表取締役社長)

  • 社員の意識を変えるには、まず経営陣が変わらなければならない

  • おわりに