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すぐ役に立つものはすぐ役に立たなくなる

すぐ役に立つものはすぐ役に立たなくなる

角川武蔵野ミュージアム「荒俣ワンダー秘宝館」で大注目。
博覧強記の「知の怪人・アラマタ」が、
77歳の今もなお実践し続ける独自の「勉強の技術」を大公開!

◆「狂気」の収集癖
◆圧倒的蔵書量
◆溢れ出る知の洪水

「無理」「無茶」「無駄」が人生を面白くする。
一日12時間、風呂、トイレの中でも書物を貪り読み続け、
辿り着いた「得るためには何かをあきらめる境地」とは──?

四六 判( 328 頁)
ISBN: 9784833440738

2025年03月31日発売 / 1,980円(税込)

[著]荒俣 宏(あらまた・ひろし)
1947年東京都生まれ。博物学者、小説家、翻訳家、妖怪研究家、タレント。慶應義塾大学法学部卒業。大学卒業後は日魯漁業に入社し、コンピュータ・プログラマーとして働きながら、団精二のペンネームで英米の怪奇幻想文学の翻訳・評論活動を始める。80年代に入り『月刊小説王』(角川書店、現KADOKAWA)で連載した、持てるオカルトの叡智を結集した初の小説『帝都物語』が350万部を超え、映画化もされる大ベストセラーとなった。『世界大博物図鑑』(平凡社)、『荒俣宏コレクション』(集英社)など博物学、図像学関係の作品を含め、著書、共著、訳書多数。

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目次

  • はじめに AIに勝てる知的生活を見つけるために

  • 好きなら何でも許される……わけではない話
  • 一生とは「自分の物語」をつくっていくこと
  • 「バカ」も叡智の一種、人間にしか発揮できない力
  • 「無知からの脱出」と「未知への進出」
  • みんなが退屈する数学だって、学べばおもしろい
  • 超むずかしい数学でも、お化け映画と思えば興味津々
  • ソーカル事件も、ソウカと思える
  • 歴史に見る「叡智」の実例
  • 第1章 脳にかかったクモの巣を払う──0点主義のすすめ

  • 0点には2種類ある
  • 0点法で苦悩を救えることもある
  • まずアマチュアになれ
  • 見えない利益が存在すること
  • 第2章 日本語という化け物を問い詰める

  • バカになればニッチが見える
  • バカになるには、勇気とリスクが必要
  • 混沌を解消する切り札、起源のことば
  • 日本語を疑うことに始まる
  • 勉強法の究極は、偉い師匠に弟子入りすること
  • 師匠発見のあとは、勉強を「工学化」する
  • 日本語の起源にさかのぼる大冒険
  • 第3章 AIに勝てる勉強法

  • AIも気づかない分野は無限にある
  • あきらめれば何でも得られる
  • 人生の宝を見つける勉強
  • 福澤先生がススメた真の勉強法
  • あみだくじと「結合術」
  • 「冷たい勉強法」を超えるWHYの原理
  • 勉強は「修業」であってはいけない
  • 飛車角落ちの勝負をしてみる―「おしっこ」の発想力
  • じつは受験勉強は1週間で足りる
  • 第4章 偶然がおとずれてくれる勉強法

  • 幸福感をともなう勉強は忘れない
  • 目の前に来たバスに飛び乗れ!
  • 「縁」は異なもの、すごいモノ
  • バタフライ効果も「縁」のうち
  • わたしが最初の参加者? 電子マネー実験元年の話
  • 結論は、自分で体験すること、自分で考えること
  • 偶然が起こす愉快な奇跡―セレンディピティ
  • 不人気なものにこそ、宝が眠っている
  • ABC分析とガマガエルの胃袋
  • 「物語」という名の森羅万象結合力
  • 「バナナ神話」と究極の二択問題
  • 脳に「ONの世界」を持つと、強力なONラインができる
  • 渋滞学が教えてくれるもの
  • 「わからない」ことは埋蔵金になる
  • 第5章 やっぱり情報整理なんていらない?

  • 勉強とは模倣である
  • 一夜漬け勉強はコピーと同じ
  • 情報整理術は不要である
  • 違和感を磨けば機械を超えられる
  • 復習はアウトプットに迫られてからすればいい
  • アウトプットの考え方で知識のつき方も変わる
  • アウトプットは恥をかくほど堅固になる
  • 教科書なしでも学校の勉強はできる
  • メモとノートはまったく違う
  • メモにからんで、こんなエピソードを思いだす
  • ライブ感を持って授業のメモを取る
  • 自分の持ち時間に制約をかける
  • 情報を「視覚化する」
  • 第6章 勉強を高尚なものにしない

  • 西洋絵画が日本画を見て「ダイエット」した?
  • 下世話なほうが発想に「握力」がつく
  • 「……といわれている」がおもしろい!
  • 恋心を勉強に感じると奇跡が起きる
  • 人類美術史三万年展の大企画
  • 背伸びをすると世界が広がる
  • 競争不要の「隙間」をたくさん見つけていく
  • チャンスが来たら流れを止めない
  • 人生、途中下車も悪くない
  • 自分をペテンにかける
  • 第7章 苦手な勉強を楽しくする「魔法の力」

  • いちばんやりたくない仕事が最高におもしろい勉強になった
  • 大得意なものを見つけ、人生を長期戦で捉える
  • おもしろくない勉強も必ず楽しくなるコツ
  • 第8章 自己承認欲求に負けない「あきらめる力」

  • 自信のなさは、フロイト理論を脱出することで癒やす
  • 夢分析を「カウンセリング」に変える方法
  • あきらめることも、勉強においては非常に重要である
  • 共同体感覚とは、はだかの自分を見せる勇気を持つこと
  • 団塊世代の得意技、貧乏自慢にモテない自慢
  • 幸福をゼロ円で買うマンガ家の教え
  • もっとも叶えたい希い「ベスト3」を、人生から外してみる
  • 自分を低い評価にとどめると、学べるものが多くなる
  • 短所を克服すると、かけ算で伸びる
  • 第9章 最強の「勉強法」は読書、場所はトイレと風呂と喫茶店

  • あなたは最強の勉強空間を知っているか?
  • 座右の書は死ぬまでに見つかればいい
  • いい本は第一印象で見抜ける
  • 廃棄処分の本からお宝を見つける
  • 人の話をよく聞き、二つ以上の職を持つ秘術
  • 第10章 「人生丸儲け」と、「間違える権利」

  • 「批判的に本を読む」ことは意義があるか?
  • 天下の名言、「人は間違える権利がある」
  • 「人生丸儲け」の感覚をやしなうコツ
  • 賢くなければバカにはなれない
  • 定年退職後に「勉強しよう」では遅い
  • あとがきに代えて

  • だまされることで創造的批判力が身につく