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おにぎりの本多さん

おにぎりの本多さん
とっても美味しい『市場創造』物語

そうです、私が“おにぎりの本多さん”です(笑)。
鈴木敏文さんを師と仰ぎ、韓国でセブン‐イレブンを急成長させた私の経験を題材に、
皆さんに「モノを売る秘訣」をお教えしましょう。

四六 判( 328 頁)
ISBN: 9784833450997

2016年07月29日発売 / 1,650円(税込)

[著]本多利範(ほんだ・としのり)
1949年 3月5日、神奈川県生まれ。
1971年 明治大学政治経済学部卒業
1971年 (株)大和証券入社
1977年 (株)セブン ‐イレブン ‐ジャパン入社
同社のボードメンバーとして「単品管理」「仮説検証の仕組み」「物流・情報システム」など、日本のコンビニエンスストア業界の基礎をつくる。
1998年 ロッテグループ専務取締役経営危機にあった韓国セブン ‐イレブン(コリアセブン)の再建に招かれ、2001年に黒字化、店舗数を130店から1500店まで増やす。
おにぎりをヒットさせ、韓国で珍しかった専用の米飯工場を創設するなど、同国のコンビニエンスストアの発展に寄与。
2003年 (株)スギ薬局専務取締役
コンビニエンスストア事業で培ったチェーンストア理論を取り入れ、マーチャンダイジングやマネジメント、情報システムなどを整え、一部上場企業としての基礎を固める。
2005年 ラオックス(株)代表取締役社長兼営業本部長
ファンド資本の下で同社の再建を図る。家電業界にチェーンストア理論を応用するほか、秋葉原発信の新業態開発にも取り組み、現在の「アキバ」文化のベースづくりに貢献する。
2008年 (株)エーエム・ピーエム・ジャパン 副社長執行役員
2009年 同社代表取締役社長赤字体質からの脱却を目標に収益改善をし、ファミリーマートへの売却の道筋をつける。
2010年 (株)ファミリーマート 常務執行役員
2015年 同社取締役専務執行役員
食品及び、物流・品質管理の本部長を兼任するほか、これまでの経験を活かし、コンビニエンスストアと薬局やスーパーマーケットなど、 異業種との一体型店舗をつくりあげる。  

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目次

はじめに

プロローグ

日本の桜、韓国のケナリ
日本のセブンから、韓国のセブンへ
ロッテグループ会長、辛格浩氏

第一章 コリアセブン

まずいおにぎり!
コリアセブンの歴史
大学路をぬけて
いやはやコリア困ったセブン
コカ・コーラが置いていない
まずは店の掃除から
コンビニエンスストアの基本、クリンネスとフレンドリー

第二章 フードを美味しくせよ

おにぎりの荒野
MDができる人物を探せ
韓国で売れるおにぎりの具はなにか
ツナマヨがまずい
専用ベンダー会社、ロッテフレッシュデリカの設立
コリアセブン、五〇〇店舗を突破
日本からの助っ人現る
自社工場でフードをつくりたい
韓国初の流通加工センター始動

第三章 おにぎり革命

美味しいおにぎりをつくる
日本の海苔か、韓国の海苔か
おにぎり、高くないですか?
美味しく、かつ安く
韓国初のおにぎりCM
コンビニはカッコ悪くなんかない
おにぎりブーム到来
「おにぎりおじさん」の誕生
ワールドカップとおにぎり

第四章 ローソン買収

ローソンの専務になるって本当ですか?
スーパーマーケットと、コンビニエンスストアの違い
ストアロイヤリティを大切に
誰もが使えるシステムを
フランチャイジー展示会

第五章 新スーパー、ロッテレモンの誕生

新しいスーパーマーケットをつくる
流通業に手本はない
韓国人は重い荷物を持つのがいや
素人がつくるスーパーマーケット
店員が「いらっしゃいませ」を言わない
客は何を求めてスーパーに来るか
その国の家庭の味
朝、昼、晩。求められる食材は違う
スーパー内で惣菜をつくる
韓国初、フルーツ糖度保証

第六章 食文化とコンビニエンスストア

食が変わる、その国が変わる
ボンデギが苦手な若者
キムチを漬ける
韓国の発酵食品
納豆ブーム
韓国の老舗食品企業
お弁当の時代が来た
おにぎり記念日
少量パックが苦手な韓国人
禁煙ブームを逆手に取る
バレンタインデー
旧正月と贈り物
フライドチキンはどこで買う?
赤いワールドカップ

第七章 韓国流通に吹く風

コンビニエンスストアの発達段階
ソウルで感じる韓国の変化
増えるお年寄りが食べたいものは
高齢化社会と宅配文化
増える単身世帯の消費動向
既存業態+コンビニエンスストア
第二の人生をフランチャイズビジネスで
財閥パワー
ブラックフライデーとディスカウント
世界の決算期
デフレの商法
日本の「失われた二〇年」に学ぶ
デフレと牛丼
流通の未来を描く
古の都に「寛容と開放の精神」を学ぶ

第八章 仕事をするということ

コンビニは街の「ソリューション・ストア」
単品管理がもたらしたもの
売れる条件づくり
「売り手市場」から「買い手市場」へ
POSは大事だが、すべてではない
同じ春は二度と来ない
「春になってほしい」消費者心理を読む
チャンスロスは廃棄ロスの三倍
適正な廃棄は販促投資
お客様はモノが欲しいのではない、刺激が欲しいのだ
マーケティングはどこでもできる
コンビニはオーナーに情報を売って利益を得る
「家庭のキッチン」でありたい
異国で仕事をするということ

エピローグ

これからの“コンビニエンス”に思いを馳せて


おわりに