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ミドルからの変革

ミドルからの変革
早稲田大学ビジネススクール×SAPジャパン&RELAYからの提言

イシュー・セリングで、組織を変える!

激動の時代、旧来の事業や組織のモデルから脱皮できずに、低成長、低収益に悩む企業は少なくない。そうした状況から、収益を伴う高成長トレンドへと変革していくためには、企業の中核を支えるミドルマネジメント層が意識改革をして自ら変わり、行動し、結果を出すことにあるといえる。

組織の変革は、必ずしも「突出したリーダー」ではなくても可能である。
ごく普通のミドルマネジメント層でも、「健全な危機感」を抱き、「適切な方法論」を持って取り組めば、組織変革のきっかけをつくることができるのだ。
そして、それを粘り強く継続することで、大きな変革の流れに持ってゆくこともできるのである。
本書の理論は、そのためのさまざまなヒントを提供する。

また、ミドルマネジメント層が変革を進める場合には、トップマネジメントに変革の意思決定をしてもらうという、「承認獲得」プロセスが必要である。
そこで本書では、それを実現すめための手法として、「イシュー・セリング(Issue Selling)」を紹介する。
イシュー(出来事、発展、もしくは傾向)が、どのように戦略的課題になるかを、トップマネジメントに対して定義させていくイシュー・セリングのフレームワークは、まさにミドルマネジメント層が、組織を変えていくための武器になる。

さらに、本書は、実務に携わるミドル層へのアンケート調査を実施し、そこから見える状況を分析しながら、成功事例を紐解くという工程を取っている。
読者であるミドルマネジメント層が、「こうすればよいのか」と理解できるように、また、変革を促したいと考えるトップマネジメント層にも役立つようにと意識している。

本書は、日本と企業の未来を変えるために、ミドルマネジメント層の「進化」を期待する!

四六 判( 260 頁)
ISBN: 9784833451994

2022年06月01日発売 / 1,760円(税込)

[著]長谷川 博和, 池上 重輔, 大場 幸子, SAPジャパン(ミドルからの変革研究会)
執筆者一覧
阿部理央/SAPジャパン株式会社 SAPユニバーシティアライアンスリードジャパン
SAPジャパン新卒入社。HCMコンサルタントやプリセールスなどを経て現在SAP University Alliancesプログラムを日本でリード。大学などの授業・研究等サポートのほか、SAP顧客やパートナーを含めた産学連携プロジェクトのサポートも行う。また三菱地所とSAPジャパンが大手町にオープンした、目的あるInnovationを目指すオープンイノベーションスペース&コミュニティInspired.Labの運営にも携わる。

池上重輔/早稲田大学大学院経営管理研究科(ビジネススクール)教授
経営戦略、国際ビジネスが専門。ボストン・コンサルティング・グループ、マース・ジャパン、ソフトバンクECホールディングス、ニッセイ・キャピタルなどを経て現職。英国ケンブリッジ大学にてMBA、一橋大学にて博士号取得。アカデミー・オブ・インターナショナルビジネス学会の日本担当チェア。国際ビジネス研究学会理事。東洋インキSCホールディングス社外取締役。

大我 猛/SAPジャパン株式会社 常務執行役員 チーフ・トランスフォーメーション・オフィサー
外資系IT企業、コンサルティングファームを経て2008年にSAP入社。
「変革実践者」として、SAPの変革に責任を持ち、中期変革プログラムをリード。デザインシンキングを新規事業のみならず、企業変革にも活用している。また「伴走者」として、大企業、スタートアップ、アカデミア、自治体などの多様なステークホルダーとの協働イノベーションを推進。

大場幸子/株式会社コーチ・エィ プリンシパル/エグゼクティブコーチ
リクルートを経て、P&Gジャパン、石油資源開発にて組織開発、リーダー開発を歴任。石油資源開発での女性活躍を中心とした組織風土改革の実績が認められ、経済産業省と東京証券取引所からなでしこ銘柄に3年連続で選定される。現在はエグゼクティブ・コーチとして大手各社の経営者やミドルと共に組織変革を行っている。早稲田大学大学院経営管理研究科(MBA)2019年3月修了。

尾崎太朗/SAPジャパン株式会社 トランスフォーメーションオフィス部長(RELAY事務局代表)
大企業向けアナリティクス領域の専門コンサルタントとデザイン思考コーチをバックグラウンドとし、社内外でイノベーションの創出・伴走・カルチャー醸成に関わるプロジェクトの設計と実行をリード。2021年よりSAPジャパン トランスフォーメーションオフィスの部長に着任。

黒瀬絢也/精密機器メーカー データサイエンティスト
機械学習を用いた需要予測やマーケティング施策の効果検証など、主にマーケティング分野の顧客課題解決コンサルティングが主要業務。PythonやVBAなどを用いた、プログラムによるRPA(業務自動化ツール開発)も担当。AI・データサイエンスの社会実装を目指すにあたり、ゼロから経営を幅広く学ぶため早稲田大学大学院経営管理研究科(MBA)の門を叩く。2022年3月修了。

長谷川 博和/早稲田大学大学院経営管理研究科(ビジネススクール)教授
ベンチャー論、新規事業論、ファミリービジネス論が専門。野村総合研究所、ジャフコを経てグローバルベンチャーキャピタルを創業。社長、会長を経て現職。早稲田大学博士後期課程修了、学術博士。

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目次

第1章 変革のマネジメント理論

第2章 「Issue Selling」成功方程式

第3章 「企業変革」テーマ別事例から学ぶ

第4章 巨人「SAP」の変革手法を知る