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Patent Information For Victory

Patent Information For Victory
「知財」から、企業の"未来"を手に入れる!

特許情報による
“株式投資”の新・成功方程式

「特許」には、企業の過去から現在までの発明やイノベーションの歴史が書かれている。つまり、技術開発や事業開発の動向、および、今後どのような事業を行おうとしているかがわかる貴重な情報なのだ。
従って、特許を読み解くことができれば、企業の知財活動の全貌や企業の実態をを把握できるようになり、その企業の「未来」が予測できるようになる。

つまり、特許や知財は、技術開発や新規事業の創出だけでなく、「投資」にも役立つ、大きな情報源となっていく。実際、特許情報を、一部の投資アナリストは使いこなし始めていて、投資のプロも認める重要な武器となっている。

ただ、特許を普通に読むと、ただ技術のことが「読みづらく」書いてある文書にみえてしまう。特許に書いてあるのは、「権利になった(権利になる前の)発明」なので、基本的には技術情報であり、権利情報だといえる。
ここから「投資機会」を発掘するには、書かれている技術情報や権利情報から、企業の戦略や現場で行われている事業活動、研究開発活動などを読み取っていく必要がある。

本書では、「特許情報がなぜ投資に役立つのか」から始めて、「特許の読み方」「特許の強さの評価法」「特許情報から企業活動を読み解く方法」「実際に特許情報から企業活動を読み解いた事例」など、著者が蓄積し、活用している情報分析の手法を、あますところなく紹介する。

本書を読むことで、特許情報や知財情報から未来を見通すための智慧、そして、「未来に投資する」ためのノウハウが手に入る!

四六 判( 580 頁)
ISBN: 9784833452489

2024年09月30日発売 / 3,300円(税込)

[著]楠浦 崇央(くすうら・たかひさ)
TechnoProducer 株式会社 代表取締役CEO/発明塾 塾長
京都大学工学部機械工学科卒。京都大学大学院工学研究科エネルギー応用工学専攻修了。
1997年、川崎重工業株式会社入社。CP事業本部に配属され、大型オートバイのエンジン設計開発を担当。その後、株式会社小松製作所に入社、減速機事業部にて風力発電関連の新規事業開発を担当。
2004年、MITの「世界を変える10大技術」に選ばれた超微細加工技術ナノインプリントの事業化を目指すスタートアップ「SCIVAX 株式会社」(独立行政法人 産業技術総合研究所 研究員兼務)を設立。
2008年、TechnoProducer株式会社 設立。同年11月には、ビル・ゲイツが出資し、50億ドル超を運用する世界初の発明投資ファンド「Intellectual Ventures」より、「アジアのTop発明家8名」に選出される。
2010年発明塾を開設。新規事業・研究開発テーマ創出の実働支援や、発明・知財の教育講座(eラーニング・動画)などを手掛ける。これまで一部上場企業を中心に524社が導入。

目次はこちら(クリックで開きます)

目次

  • ■はじめに/99%の人が知らない、「特許情報」の活用法とは?

  • ■プロローグ/時代の最先端情報から、“100年企業”を見つけ出す

  • ■Chapter1 “特許”はインテリジェンス。なぜ、投資に役立つのか?

  • 01:配当貴族といわれる会社。その“知財戦略”を見抜くことで、成長性を予測できる
  • 02:企業の「本気度」と「技術的な強み」を把握することで、他者より一歩先に
  • 03:「戦略性」と「課題解決力」。これらを特許から読むことでチャンスが広がる
  • 04:専門家でなくてもOK。知財を知れば、広い目で業界が見られるように
  • 05:後発企業の将来性も、「知財戦略」「特許戦略」を知ることで推測が可能に
  • ■Chapter2 特許でわかること~書いてあることから知るべきもの~

  • 01:企業の実力を把握するための「特許」と「IR」。まずは、その違いを理解する
  • 02:「技術」「人と組織」「権利」。特許の3つの側面に「戦略」視点を加えて
  • 03:ここから、企業の「全体像」と「イノベーション創出の最前線」が見えてくる
  • 04:読みづらい特許情報も、「読み方」を身につけることで、その本質が
  • 05:「進歩性」と「知財戦略タイプ」? この2つが特許を読み解くカギに!
  • ■Chapter3 強い企業・強い技術を見抜け!~特許情報の読み方~

  • 01:投資機会につながる特許とは、競合会社が嫌がるものと考える
  • 02:把握するべきは「基本特許」と「周辺特許」。その意味と競争力の関係
  • 03:重要特許をすばやく見つけるには、「分割出願」と「国際出願」に注目
  • 04:「技術内容=真の強み」を理解する~朝日インテックの事例から
  • 05:発明者(キーパーソン)に注目して~レオン自動機の事例から
  • 06:競合優位をチェック~ハーモニック・ドライブ・システムズの事例から
  • 07:“ヒアリング”によって対象企業の本質を~日進工具の事例から
  • 08:「強い特許」を知ることで、特許自体に明るくなる~3Mの事例から
  • 09:特許件数が少ない企業の評価法~グレイステクノロジーの事例から
  • ■Chapter4 実践演習:「オリンパス」の可能性を探ってみる

  • 01:STEP1 現在の主軸事業は何か? これをしっかりと理解する
  • 02:STEP2 ホームページから、発明者(キーパーソン)情報を入手
  • 03:STEP3 キーワード検索を入口に、製品・技術を調べる
  • 04:STEP4 特許から、発明者(キーパーソン)情報を深掘りしていく
  • 05:STEP5 「被引用」情報によって、重要な特許を見つけて評価
  • 06:STEP6 「特許分類検索」での調査で、競合企業と比較する
  • 07:STEP7 手に入れた情報から、オリンパスの将来性を考える
  • ■特別対談①/特許や知財から、企業の何がわかるのか?

  • ―金融業界アナリスト×楠浦崇央
  • ■Chapter5 投資センスを磨く~役立つ情報の見つけ方~
  • 01:他人が気づかないネタに素早く当たる思考を~「紙業界」を事例に
  • 02:一つの情報から大きな流れを見ていく~「ドラッグストア」を事例に
  • 03:投資が増えれば技術は進歩。“お金”の流れからトレンドを予測する
  • 04:業界や技術の“課題”は何か? その解決に尽力する企業をチェック
  • 05:未来を知るためには、過去を知ること。危機対応法から企業を判断
  • 06:有望企業の陰にひっそりと潜む、「知られざる有望企業」を見つけ出す
  • ■特別対談②/投資家が、「勝ち組企業」を育てる

  • ―山本 潤 (ファンドマネージャー)×楠浦崇央
  • ■Chapter6 知財戦略のダントツ企業「花王」と「コマツ」を解剖する!

  • 01:花王① 食品業界の「黒船」。ヘルスケア商品の特許戦略とは?
  • 02:花王② 業界を震撼させた減塩醤油特許。顧客価値を軸に
  • 03:花王③ そこには、「パラメータ特許」×「分割出願」のワザがあり
  • 04:花王④ 目指すものは、究極の「パーソナライズドヘルスケア」
  • 05:花王⑤ まとめ~「尖ったところを見つける」。この発想が未来を築く
  • 06:コマツ① 経営を支えるIoT建機システム「Komtrax」の開発
  • 07:コマツ② 「Komtrax」から、特許ポートフォリオを構築
  • 08:コマツ③ 次の一手は? IoTからDXへ、「モノ」から「コト」へ
  • 09:コマツ④ まとめ~革新的な技術で未来を先取り、建設業界を変える
  • ■Chapter7 長期で応援したい企業の、最新動向をチェックしよう

  • 01:技術や知財に強みがあり、長いスパンの投資に向いている企業30選
  • メディカル・データ・ビジョン/中外製薬/テルモ/楽天グループ/富士フイルムホールディングス/ブリヂストン/日進工具/レオン自動機/技研製作所/クボタ/ディア・アンド・カンパニー(Deere & Company) 米国/ダイキン工業/デンソー/ハネウェル・インターナショナル(Honeywell International) 米国/日東電工/オムロン/キーエンス/シスメックス/トヨタ/ASML ホールディング(ASML Holding) オランダ/キヤノン/オリンパス/朝日インテック/インテュイティブサージカル(Intuitive Surgical) 米国/マイクロポート・サイエンティフィック 中国/ダナハー(Danaher) 米国/スリーエム(3M) 米国/平安保険 中国/クアルコム(Qualcomm) 米国/マイクロソフト(Microsoft) 米国

  • ■おわりに/“イノベーション”を起こし続ける企業に着目を!

  • ■参考文献