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大久保信子さんのきもの読本

大久保信子さんのきもの読本

◆らくにきれいに。進化を続ける知恵と工夫の集大成。
着つけ教室やイベント、取材などで私の着つけをお話すると、「それだけでいいんですか」「そんなものを使うんですか」と驚かれることがあります。着物を着たいという方とお話していて感じるのは、着物は「こうでなければいけない」と思い込んでいる人がとても多いということ。着物は、もっと肩の力を抜いて自由に楽しんでいいものだと思っています
この本では、着物や帯、小物の選び方から自宅でのお手入れ方法、サイズが合わないときの応急処置やカスタマイズまで、私が実践している着物との付き合い方を紹介しています。ぜひ、着物を気軽に楽しむためのヒントにしてみてください。
(『大久保信子さんのきもの読本』巻頭ページより抜粋)

AB 判( 132 頁)
ISBN: 9784833477611

2019年01月15日発売 / 1,980円(税込)

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目次

ようこそ、いらっしゃい!

第1章 気兼ねなく、着られる理由。
大久保信子さんの「ワードローブ」

●着物

  •  春・秋・冬 「“色数控えめ”の着物だと、帯で印象が変わるのよ」
  •  晩春~初夏・初秋 「温暖化の昨今、案外、着るシーズンが長いのよね」
  •  盛夏 「自分で洗えるカジュアル素材が中心。夏はお祝いの席は少ないものよ」

●帯

  •  春・秋・冬 「黒やグレーは万能。着物を選ばず、汚れっぽくなりません」
  •  夏 「“織り帯”のほうが、染めよりも長い季節に締められるわね」

 気軽に着物を着ようと思うならこんな素材をお薦めします

  •  着物 お手入れ 「汚れって、早くとると落ちやすいのよ」
  •  着物 ヒント 「毎年、お手入れには出しません」
  •  帯 お手入れ 「帯は基本的に洗いません。ちょっとこすると案外、汚れが落ちるのよ」 ほか

●帯締めと帯揚げ 「迷ったら淡い色。多色使いも便利です」

  •  帯締め ひとくふう 「房のぼさぼさにご用心!」
  •  帯揚げ ヒント 「ひと晩、干せば十分」 ほか

●履き物 「この3足があればどんなシーンでも困りません」

  •  ヒント 「食器用洗剤を使うと、よく落ちるの」
  •  ひとくふう 「かかとの修理は、自分でできるのよ」 ほか

●上着 「だぼだぼしてると太って見えるし歩きにくいの」

  •  やってみよう 「だぼだぼのコートは、シルエットを改造すればいいわ」

●雨支度 「必ず着物をしっかりとはしょるのよ」

 大久保信子さん流 超シンプル「ころもがえ」

 こぼれ噺その1 着物まわりの愛用品

  •  「(株)三善」宝紅 リップタイプ、「ふくい南青山291」羽二重端切れ絹、「神田志乃多寿司」しのだのり巻お詰め合わせ ほか

第2章 智恵と工夫の宝箱。
大久保信子さんの「肌着・着つけ用品」

●足袋と半衿 「“上等”と“ふだん用”を使い分けしています」

  •  足袋 お手入れ 「縫い目をしっかり伸ばして干すと、履いたとき痛くならないの」
  •  半衿 お手入れ 「毎回、付け替えなくたっていいのよ」 ほか

●衿芯 「硬いほうがきれいというのは誤解なの」

  •  長尺なら着崩れも防止します
  •  ヒント 「コピー用紙でカーブもきれい」
  •  やってみよう 「この方法だと、“縫う距離”が一番短くてすむのよ」 ほか

●着つけ紐 「着つけ紐や伊達締めは“天然素材”が絶対よ」

  •  つくってみよう 「着崩れしにくく汗取りになる。手ぬぐい伊達締めは便利です」
  •  やってみよう 「いろいろ試したけれど、新モスの着つけ紐が一番いい」 ほか

●帯板 「硬くて長いと、太って見えます」

  •  つくってみよう 「100円ショップの板紙で、マイベスト帯板がつくれます」
  •  着つけのコツ 「帯板の上線は、帯の上線に合わせます」

●帯枕 「“おんなの人生”に三つ必要なのよ」

  •  ひとくふう 「帯枕をプチカスタマイズしてみましょう」
  •  着つけのコツ 「帯枕が帯の上線にのっていますか?」
  •  つくってみよう 「“軽くて”“ずれない”。へちまの帯枕は快適です」 ほか

●肌じゅばん 「役割は“胸をしっかり包む”ことです」

  •  着つけのコツ 「バストを包み込むように着ます」
  •  やってみよう 「胸が豊かな人には、さらしがいいわね」 ほか

●裾よけ 「着姿が変わるってみんな言うわね」

  •  やってみよう 「ガードルくらい効果があるわよ」
  •  着つけのコツ 「おなかの肉をぐい~っと持ち上げる要領で」 ほか

●長じゅばんと半じゅばん 「今、最初に手に入れるならひとえ袖の長じゅばんがいいんじゃないかしら」

  •  ひとくふう 「肩幅と袖幅を合わせておきましょう」
  •  ヒント 「クリーニング店と上手に付き合います」
  •  やってみよう 「くたびれた長じゅばんは、自分で染め直しできるのよ」 ほか

●補整 「基本的に、ないほうがきれい」

 こぼれ噺その2 きれいをつくるごひいき店

  •  訪れた店「新宿津田家」

第3章 いざ、実践。
大久保信子さんの「着つけ駆け込み寺」

●衿 「グダグダ衿元」悩みのタネ

  •  「胸が苦しいのですが」「すぐに衿元が崩れてきちゃう!」「着ているうちに衣紋が詰まってきます」「ベストな半衿のボリュームは?」「左右の衿の出方が違ってしまう」

●帯 「ベスト帯位置」探し隊

  •  「帯の下線はおなかの頂点の“5㎜下”よ」「前帯は、広い方が品良く見えるの」「“前下がり”が断然、キレイ」「後ろ姿は“帯枕”で決まるのよ」

●-5kg 大島紬を「すっきり」着るコツ

  •  「“ヒミツ道具”を使おう」「肩山線は“肩にのせない”」「背中のシワに注意!」「褄はぐーっと上げる」「“空気”はとことん抜く」「“写真にきれいに写る”には?」

 こぼれ噺その3 日舞の稽古は、元気の源

  •  訪れた先「一の会」(藤間勘恵理さん主宰)

「こまものや七緒」通信

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