初優勝 PLAYBACK1975.10.15

初優勝 PLAYBACK1975.10.15
広島東洋カープがもっとも燃えた日。

広島という一地方都市に誕生し、地元のひとびとに支えられてきた“貧乏球団”、永い低迷を強いられた“弱小球団”が、創設26年目にしてつかんだ初優勝。
それはカープファンの悲願が達成されたというばかりか、被爆の惨禍から復興した広島を内外にアピールし、その歓びを国民とともにわかち合った一大セレモニーともいえるものでした。
本書に語られるのは、カープがもっとも熱かったあの日の記録であり、苦難の果てに栄光をもたらしてくれた戦士たちへのオマージュであり、永く語り継ぎたい広島東洋カープ栄光の物語といえるものです。(「まえがき」より)

四六 判( 208 頁)
ISBN: 9784833421737

2016年03月31日発売 / 1,430円(税込)

[著]堀治喜(ほり・はるよし)
1953年長野県生まれ。広島県広島市在住。広島の県北に野球場を手作りした自らの体験を綴った『わしらのフィールド・オブ・ドリーム』(メディアファクトリー)でデビュー。その他の著書に『衣笠監督はなぜ監督になれないのか?』(洋泉社)、『マツダ商店(広島東洋カープ)はなぜ赤字にならないのか?』(文工舎)、『黒田博樹 男気の証明』(オークラ出版)など多数。

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目次

まえがき

第1章 夢のような時間に

決戦の朝
根本陸夫の教え
大下を獲れ!
“負け犬”の飛び蹴り
闘将の“敵前逃亡”
勝利のキャスティング
慰霊の地から
運命の綾

第2章 『盟主』の庭で

後楽園にあらわれた異界
攻守交代した主役たち
赤ヘルの晴れ舞台
未知のプレッシャー
陽気なメジャーリーガー
指揮官の明と暗
封印したパワーピッチ
異色の応援団

第3章 機動力野球へ

天性のリードオフマン
初優勝への扉を開いたタイムリー
成功した三塁コンバート
「あんた、カープのなんなのさ!」
あらわれた“孝行息子”
最初で最後のスライダー

第4章 西から昇った太陽

闘志に火を点けたミットタッチ
ライバルの自覚
燃えつきたエース
浮上したサブマリン
知将の目配り
虹を架けたホームラン
4発の祝砲
こらえきれなかった涙
悲願へのカウントダウン

あとがき

主な参考文献